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NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション読み物や、朝ドラ・大河ドラマの出演者や著者インタビューなどをお届けします。新刊情報も随時更新。ときどき編集部裏話も!

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わたしたちはどこになら、どんなふうにいられるのだろう。――「ことぱの観察 #18〔寝る〕」向坂くじら

詩人として、国語専門塾の代表として、数々の活動で注目をあびる向坂くじらさん。この連載では、自身の考える言葉の定義を「ことぱ」と名付け、さまざまな「ことぱ」を観察していきます。 寝る 汐留のペデストリアンデッキは日中、そこまで人がいない。まだ新品だがすでにいくつか傷のついた黒いパンプスを脱ぎ、ベンチに座る。それからスーツのジャケットを脱いで、ビジネスバッグの口をふさぐように包み、横倒しにベンチの端に置く。襟元のボタンを外したら、さっき置いたバッグを枕に、膝を曲げて小さく横にな

    • 悩んだときは『孫子』×『貞観政要』と『菜根譚』×『呻吟語』が役に立つ!

       中国古典研究の第一人者・湯浅邦弘さんによる『中国古典の生かし方 仕事と人生の質を高める60の名言』が好評発売中です。『孫子』×『貞観政要』と、『菜根譚』×『呻吟語』の名言・格言を、身近なたとえを用いてわかりやすく解説する、ユーモア抜群の中国古典ガイドです。  今回はその刊行を記念し、本書の一部を特別公開いたします。 はじめに 漢字・漢文には人類の英智が凝縮されている。そのことは分かっていても、いざ漢文を読もうとすると、ページをめくる手が止まってしまう。漢文教科書にあった難

      • 古生物学者、絶滅の危機!?――『古生物学者、妖怪を掘る』『古生物学者の40億年』荻野慎諧×泉賢太郎 特別対談

        ◆ジャンルの裾野、どう広げるか?編集部 古生物学をテーマにした新書はいくつか出版されていますが、お二人の共通点は新書のタイトルに「古生物学者」を冠しているところですよね。それぞれ異なるアプローチで古生物学者の頭の中を覗くことのできる好著ですが、まずは最近新刊を出された泉先生に、ご自身の著書についてご紹介いただけますか。 泉賢太郎(以下、泉) 新刊の『古生物学者と40億年』(ちくまプリマー新書)は、ひと言で説明しづらい本なんですが、古生物学という学問の土台を突っついたり見直

        • 見えないからといって、存在していないわけじゃない。「見えないもの」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #9 見えないもの こどくは幼少のころから、妄想するのがすきだった。ここでいう「妄想」は、統合失調症の症状の「妄想」ではなく、なにかについて思いを巡らす、統合失調症

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          連載 ロジカルコミュニケーション入門――【第14回】知識人が非論理に陥る理由!

          ●論理的思考の意味 本連載【第1回】「論理的思考で視野を広げよう!」では、「論理的思考」が「思考の筋道を整理して明らかにする」ことであると解説した。たとえば「男女の三角関係」のように複雑な問題であっても、思考の筋道を整理して明らかにしていく過程で、発想の幅が広がり、それまで気づかなかった新たな論点が見えてくる思考法である。 【第2回】「論理的思考で自分の価値観を見極めよう!」では、「ロジカルコミュニケーション」によって新たな論点を探し、反論にも公平に耳を傾け、最終的に自

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          いちにち全力で授業を受けたら、つぎの日はがっつりやすむ。「だいじな休暇」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #8 だいじな休暇 こどくの2024年の抱負は、「いちにちおき」だ。いちにち全力でやったなら、いちにち全力でやすむ。この抱負は、できるだけまわりに伝え、ぜったいに守

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          主演・吉高由里子(紫式部/まひろ役)×大石静(脚本家)対談ーー『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 後編』

           2024年放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」は、平安時代中期に長編小説『源氏物語』を生み出した紫式部の生涯を、脚本家・大石静さんが描いていきます。  当記事では、5月28日に発売した『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 後編』より、主演の吉高由里子さんと、脚本家の大石静さんによる対談を一部掲載。吉高さんと大石さんがタッグを組むのは本作で3作品目となり、公私ともに仲のよいお二人。演じる側から、物語を作る側からのそれぞれの思いと、ドラマの見どころなどを語っていただきました。

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          【新連載】南沢奈央「女優そっくり」第1回

          そうして私は、スカウトウーマンに導かれるようにして女優になったのだ 私が南沢奈央になる前の話だ。  中学三年生のとき、私は芸能事務所にスカウトされた。と今は書けるが、当時の私はこれが「スカウト」なのかピンときていなかった。もっと言えば、本当に「芸能事務所」なのかと疑ってもいた。  スカウトと言えば、渋谷や原宿で「芸能界に興味ないですか?」と声を掛けられるものだと思っていた。埼玉で生まれ育ち、東京に遊びに出たことは一度だけあるが、池袋止まり。やっぱり大宮が落ち着くねと友達と慰め

          【新連載】南沢奈央「女優そっくり」第1回

          普通の生活は、よく見ないと見落としてしまうくらい小さな喜びと楽しさで満ち満ちている。「忘れたくない家、街」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

           自炊料理家として多方面で活躍中の山口祐加さんが、日々疑問に思っていることや、料理や他者との関わりの中でふと気づいたことや発見したことなどを、飾らず、そのままに綴った風景の記録。山口さんが自炊の片鱗に触れ、「料理に心が動いた時」はどんな瞬間か。3年間過ごした家と街を離れることになった山口さん。そこで過ごした時間に思いを馳せる一篇です。 ※第1回から読む方はこちらです。 #8 忘れたくない家、街 「自分にとって心地よい自炊ができるキッチンがほしい」  そう思って引っ越したのが

          普通の生活は、よく見ないと見落としてしまうくらい小さな喜びと楽しさで満ち満ちている。「忘れたくない家、街」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

          さびしさは鳴り、そして共鳴しない。――「ことぱの観察 #17〔さびしさ〕」向坂くじら

          詩人として、国語専門塾の代表として、数々の活動で注目をあびる向坂くじらさん。この連載では、自身の考える言葉の定義を「ことぱ」と名付け、さまざまな「ことぱ」を観察していきます。 さびしさ さびしさは鳴る。  その一文ではじまる小説『蹴りたい背中』が芥川賞を最年少受賞したとき、わたしは小学生で、小説を書いていた。テレビに映る十九歳の綿矢りささんはきらきらしていたけれど、それでいて自分とさほど変わらない歳にも見えた。その少しあとにわたしは引っ越すことになり、転校した小学校の図書

          さびしさは鳴り、そして共鳴しない。――「ことぱの観察 #17〔さびしさ〕」向坂くじら

          どんな趣味も、思いがけず失うときが来るかもしれない。「また見つければいい」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #7 また見つければいい 読書はこどくの趣味だった。  だった、と過去形なのは、統合失調症になってから、読書がとんとできなくなってしまったからだ。  認知機能障害と

          どんな趣味も、思いがけず失うときが来るかもしれない。「また見つければいい」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          スペインベスト児童書賞作品『夜明けをまつどうぶつたち』を熱帯森林保護団体代表の南研子さんにお読みいただきました。

          2019年、南米アマゾンの森林で起きた大規模火災に胸を痛めたペルー出身の作家が描いた絵本の翻訳本『夜明けをまつどうぶつたち』が5月27日、NHK出版から刊行されます。発売を記念し、熱帯森林保護団体(RFJ)の代表、南研子さんのインタビュー記事をお届けします。 Q:この絵本は南さんが保護活動をされているアマゾンに生きる動物たちが主人公に描かれた絵本です。まず、お読みいただいた絵本の感想をお聞かせくださいますか。 ──発売前のゲラを拝見したとき、本当にすてきな絵本だと思い編集者

          スペインベスト児童書賞作品『夜明けをまつどうぶつたち』を熱帯森林保護団体代表の南研子さんにお読みいただきました。

          経営学が「生きづらさ」を生んでいる?――高橋勅徳×稲岡大志×朱喜哲 イベントレポート③

          マネジメントや経営学の理論が至るところで実装された社会で、私たちはどのように生きていけばいいのか? 今年刊行された2冊の本を手掛かりに、気鋭の経営学者と哲学者が語り合いました。満員となったイベントの様子を3回に分けてお届けするシリーズ最終回です(前回記事はこちら「誰もが無自覚に「経営」をやっている――高橋勅徳×稲岡大志×朱喜哲 イベントレポート②」)。 稲岡大志 先ほど高橋先生から、「経営学が人々を苦しめているんじゃないか」という話がありました。それって、私もすごくよくわか

          経営学が「生きづらさ」を生んでいる?――高橋勅徳×稲岡大志×朱喜哲 イベントレポート③

          誰もが無自覚に「経営」をやっている――高橋勅徳×稲岡大志×朱喜哲 イベントレポート②

          マネジメントや経営学の理論が至るところで実装された社会で、私たちはどのように生きていけばいいのか? 今年刊行された2冊の本を手掛かりに、気鋭の経営学者と哲学者が語り合いました。満員となったイベントの様子を3回に分けてお届けするシリーズ第2段です(第1弾の記事はこちら「経営学の見方を変えるパンクな2冊の邂逅――高橋勅徳×稲岡大志×朱喜哲 イベントレポート①」)。 稲岡大志 高橋先生の『アナーキー経営学』(NHK出版新書)は3部構成の本ですが、各部に4つの章があって、うち3つが

          誰もが無自覚に「経営」をやっている――高橋勅徳×稲岡大志×朱喜哲 イベントレポート②

          経営学の見方を変えるパンクな2冊の邂逅――高橋勅徳×稲岡大志×朱喜哲 イベントレポート①

          マネジメントや経営学の理論が至るところで実装された社会で、私たちはどのように生きていけばいいのか? 今年刊行された2冊の本を手掛かりに、気鋭の経営学者と哲学者が語り合いました。満員となったイベントの様子を3回に分けてお届けします。 朱喜哲 これから始まりますのは『アナーキー経営学』(NHK出版新書)と『マネジメント神話』(明石書店)の刊行を記念したイベントです。「アナーキー」は言わずもがなですが、こういう場合の「神話」は悪口と相場が決まっていますので(笑)、どちらも主流派的

          経営学の見方を変えるパンクな2冊の邂逅――高橋勅徳×稲岡大志×朱喜哲 イベントレポート①

          体調不良を乗り切るアイテム――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

          『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、春の天候不順に悩まされた柚木さんを支えた、ある食べ物についてのお話です ※当記事は連載の第38回です。最初から読む方はこちらです。 #38 ゼリーミシュラン 寒暖差とともにスタートした新年度。明け方、気温が上昇してくると咳が止まらなくなり、跳ね起きる。毎日毎日なんか疲れているなあと思っていたら、子どもの発熱をきっかけに一気に体調が崩れ、GWに一家全員で寝

          体調不良を乗り切るアイテム――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子