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NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション読み物や、朝ドラ・大河ドラマの出演者や著者インタビューなどをお届けします。新刊情報も随時更新。ときどき編集部裏話も!

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韓国人が好きでたまらない「代理満足」とは? 韓ドラに復讐劇が多い本当の理由――短期連載#4「ドラマで読む韓国」金光英実

「太陽を抱く月」「雲が描いた月明かり」「ミセン」……数々の韓国ドラマ作品で字幕翻訳を手掛けてきた金光英実さん。そのキャリアとソウル在住30年の経験をもとに執筆した新刊『ドラマで読む韓国』は、現代韓国の文化や社会を知るのにうってつけの一冊です。9月10日予定の刊行に先立ち、内容の一部を抜粋してお届けします。 #1から読む方はこちらです。 韓国ドラマは復讐劇ばかり? 韓国ドラマには犯罪を描いた作品が多いが、群を抜いて人気があるのは復讐ドラマだ。  前科者の青年が仲間と飲食業界で

    • 人生は限りがあると意識する――「不安を味方にして生きる」清水研 #25[死を味方にして生きる]

      不安、悲しみ、怒り、絶望……。人生にはさまざまな困難が降りかかります。がん患者専門の精神科医として4000人以上の患者や家族と対話してきた清水研さんが、こころに不安や困難を感じているあらゆる人に向けて、抱えている問題を乗り越え、豊かに生きるためのヒントをお伝えします。 *第1回からお読みになる方はこちらです。 #25 死を味方にして生きる梅びしおと海老バーガー  以前、すい臓がんが進行して入院中の山口尚子さん(仮名・60歳女性)と何度かお話しする機会がありました。私には明

      • 統合失調症になったのは自分だけじゃない、そう思えたから。「孤独じゃない」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

        「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #21 孤独じゃない たいへん喜ばしいことに、こどくには「一生のおともだち」と呼べるひとがなんにんかいる。本当におともだちたちには感謝の意を伝えたい。というより、常

        • 【連載】南沢奈央「女優そっくり」第4回

          現場で鍛えてきてください 初めてのドラマは、私が事務所に入る前から決まっていた。  スカウトされてから事務所に入るまでの一年のあいだに、事務所が営業してくれていたそうだ。私が事務所に入らなかったらどうなっていたのか。むしろ入らない可能性のほうが高かったはずだ。なのに、事務所に入ってすぐにデビューできるように仕事を用意しておいてくれたのだ。  それだから、私は何の準備もできぬまま、いきなりドラマの現場に行くことになった。無茶苦茶な話ではあるが、今思えば、訳のわからぬまま放り出さ

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          異なる国の人と一緒に料理をすると、小さな発見がたくさん転がっている。「チヂミには酢醬油をつけた玉ねぎを」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

           自炊料理家として多方面で活躍中の山口祐加さんが、日々疑問に思っていることや、料理や他者との関わりの中でふと気づいたことや発見したことなどを、飾らず、そのままに綴った風景の記録。山口さんが自炊の片鱗に触れ、「料理に心が動いた時」はどんな瞬間か。今年の4月から世界中の「日常のごはん」を求めて、海外に赴いている山口さん。今回は韓国の済州島を訪ね、現地の方々との交流や一緒につくった韓国のごはんについて綴ります。 ※第1回から読む方はこちらです。 #14 チヂミには酢醬油をつけた玉

          異なる国の人と一緒に料理をすると、小さな発見がたくさん転がっている。「チヂミには酢醬油をつけた玉ねぎを」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

          人間には“太るスイッチ”があった!? 斬新なアプローチで肥満のメカニズムに迫り、その予防と治療を考える一冊『肥満の科学――ヒトはなぜ太るのか』(NHK出版)発売!

          「肥満大国」とも呼ばれるアメリカ合衆国では、成人の1/3以上が肥満〔アメリカの基準ではBMI30以上〕に相当します。さまざまな慢性疾患の増加や高額な医療費にも影響して大きな社会問題になっているこのテーマに、かつてないアプローチで挑んだのが本書の著者、リチャード・J・ジョンソン医師です。著者の研究チームは、ある特性を持つ食べ物を摂取すると、人間の身体が脂肪を蓄えやすく、燃焼しにくくなる生物学的変化を起こすことを突き止め、その変化を「サバイバル・スイッチ」と呼ぶことにしました。

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          しばらくの間は三人一組の生き物として「ただいま世界」――昆虫・動物だけじゃない、篠原かをりの「卒業式、走って帰った」

          動物作家・昆虫研究家として、さまざまなメディアに登場する篠原かをりさん。その博識さや生き物への偏愛ぶりで人気を集めていますが、この連載では「篠原かをり」にフォーカス! 忘れがたい経験や自身に影響を与えた印象深い人々、作家・研究者としての自分、プライベートとしての自分の現在とこれからなど、心のままにつづります。第12回は産休明け一つ目の記事、篠原さんのお休み中の思考です。 ※第1回から読む方はこちらです。 #12 ただいま世界 無事に出産を終え、産休が明けて帰ってきたよ! た

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          親しき仲には……遠慮なし!? 日本とはまるで異なる、韓国の人間関係――短期連載#3「ドラマで読む韓国」金光英実

          「太陽を抱く月」「雲が描いた月明かり」「ミセン」……数々の韓国ドラマ作品で字幕翻訳を手掛けてきた金光英実さん。そのキャリアとソウル在住30年の経験をもとに執筆した新刊『ドラマで読む韓国』は、現代韓国の文化や社会を知るのにうってつけの一冊です。9月10日予定の刊行に先立ち、内容の一部を抜粋してお届けします。 #1から読む方はこちらです。 「ウリ」を重んじる文化 韓国人は共同体意識が強い。周りに中国や日本などの強大国が存在していたため、強い連帯意識が必要だったのだろう。また、家

          親しき仲には……遠慮なし!? 日本とはまるで異なる、韓国の人間関係――短期連載#3「ドラマで読む韓国」金光英実

          どんなにこわくても、生きのびたから、大丈夫だよ。「生きのびたから」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #20 生きのびたから こどくにはむかしから、「こわいもの」がたくさんあった。  幽霊やUMA、妖怪や怪談、宇宙人。こどもならだれでもこわいだろう、と思われるかもし

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          国政選挙・首長選挙から、旧ジャニーズ事務所性加害問題まで――「ネット世論」の実態とは

          ネット上で多数派に見える意見や大きな広がりを見せた運動は、必ずしも実際の世論と相関しない。この乖離は、なぜ、どのように生まれるのか? X(旧Twitter)の膨大なデータに基づき、ネット世論の構造を徹底分析した谷原つかささんの新刊『「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体』が好評発売中です。 この記事では、本書のハイライトに触れる「はじめに」の全文と、旧ジャニーズ事務所性加害問題に関する主要メディア、ソーシャルメディアの反応を分析した章を抜粋して公開します

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          「ラーメン食べにいかない?」が口説き文句になるワケは? 韓国の知られざるラーメン文化――短期連載#2「ドラマで読む韓国」金光英実

          「太陽を抱く月」「雲が描いた月明かり」「ミセン」……数々の韓国ドラマ作品で字幕翻訳を手掛けてきた金光英実さん。そのキャリアとソウル在住30年の経験をもとに執筆した新刊『ドラマで読む韓国』は、現代韓国の文化や社会を知るのにうってつけの一冊です。9月10日予定の刊行に先立ち、内容の一部を抜粋してお届けします。 #1から読む方はこちらです。 韓国はインスタントラーメン大国! 韓国のドラマや映画で、登場人物がラーメンをすするシーンを見たことがある人は多いだろう。ラーメンは韓国人にと

          「ラーメン食べにいかない?」が口説き文句になるワケは? 韓国の知られざるラーメン文化――短期連載#2「ドラマで読む韓国」金光英実

          夏休みのごはん、何作ってる?――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

          『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。長い夏休み、日々の食事作りに柚木さんが出した結論とは……? ※当記事は連載の第41回です。最初から読む方はこちらです。 #41 茶色い食卓  夏休みが始まり、日々の食事の支度が面倒くさくて仕方がない。包丁を出す局面でいつも絶望する。猛暑やお盆前の激務もあって、私の中でもう、一線を超えた感がある。各自が、確実に食べられるものを食べられればいい。まず、うちの子ども

          夏休みのごはん、何作ってる?――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

          ピラフはチャーハンか? 焼き飯、ビリヤニは? そして源流は?(料理人・文筆家、稲田俊輔)【2/4話】

          第1話に続き、料理人・文筆家の稲田俊輔さんの「心に残るチャーハン」を伺います。もう一つは学生時代に京都で食べた「焼き飯」だとか。「焼き飯」と「チャーハン」は違う? 「ピラフ」は? 謎だらけの、その「源流」は? インド料理にとどまらず、博覧強記で知られる稲田さんと地球をぐるっと巡ります。 ■もう一つの「心に残るチャーハン」は、学生時代に京都で食べた「焼き飯」──稲田さんには「心に残るチャーハン」が二つあるというお話でした。第1話では台湾の「鹹蛋炒飯」について伺いました。二つ目

          ピラフはチャーハンか? 焼き飯、ビリヤニは? そして源流は?(料理人・文筆家、稲田俊輔)【2/4話】

          相対的な「しんどさ」ではなく、絶対的な「しんどさ」と受け取るべき。「だからなんだ」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #19 だからなんだ 「自分だけ、なぜこんな目にあわなければいけないのか」、と思い、つぎの瞬間に、「もっとしんどい思いをしているひとがいるのに、なんて自分勝手なこと

          相対的な「しんどさ」ではなく、絶対的な「しんどさ」と受け取るべき。「だからなんだ」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          日常的な料理には、日々食べ続けられる生活の工夫が詰まっている。「海の向こうの自炊」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

           自炊料理家として多方面で活躍中の山口祐加さんが、日々疑問に思っていることや、料理や他者との関わりの中でふと気づいたことや発見したことなどを、飾らず、そのままに綴った風景の記録。山口さんが自炊の片鱗に触れ、「料理に心が動いた時」はどんな瞬間か。今年の4月から世界中の「日常のごはん」を求めて、海外に赴いている山口さん。なぜ「日常のごはん」に触れたいのか? その旅の目的と、出発に到る経緯について綴ります。 ※第1回から読む方はこちらです。 #13 海の向こうの自炊 2024年の

          日常的な料理には、日々食べ続けられる生活の工夫が詰まっている。「海の向こうの自炊」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

          宮島未奈『モモヘイ日和』第5回「いざ、白雪町をよくする会」

          24年本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』の作者・宮島未奈さんの新作小説が「基礎英語」テキストにて好評連載中です。「本がひらく」では「基礎英語」テキスト発売日に合わせ、最新話のひとつ前のストーリーを公開いたします。 とある地方都市・白雪町を舞台に、フツーの中学生・エリカたちが巻き起こすドタバタ&ほっこり青春劇!  ローズモールの本屋さんの前で、わたしとミサトは百平さんに話しかけられてしまった。走って逃げるわけにもいかず、「はいっ」と立ち止まる。  「ちょうどいいところで

          宮島未奈『モモヘイ日和』第5回「いざ、白雪町をよくする会」