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NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション読み物や、朝ドラ・大河ドラマの出演者や著者インタビューなどをお届けします。新刊情報も随時更新。ときどき編集部裏話も!

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怖い画像は出てきません「タランチュラが死んだ日」――昆虫・動物だけじゃない、篠原かをりの「卒業式、走って帰った」

動物作家・昆虫研究家として、さまざまなメディアに登場する篠原かをりさん。その博識さや生き物への偏愛ぶりで人気を集めていますが、この連載では「篠原かをり」にフォーカス! 忘れがたい経験や自身に影響を与えた印象深い人々、作家・研究者としての自分、プライベートとしての自分の現在とこれからなど、心のままにつづります。第15回は篠原さんの20代の「目撃者」のお話です。 ※第1回から読む方はこちらです。 #15 タランチュラが死んだ日 タランチュラが死んだ。  一緒に3回引っ越して、同

    • ほんのすこしでも、だれもが生きやすい世のなかになりますように。「ほんのすこしでも」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

      「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #26 ほんのすこしでも このエッセイを読んでくれている君には、統合失調症について、すこしでも知ってもらえていることを願う。ほんの表層だけでもいい。統合失調症という

      • 主演・吉高由里子(紫式部/まひろ役)×柄本佑(藤原道長役)対談――『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 完結編』

         2024年放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」は、平安時代中期に長編小説『源氏物語』を生み出した紫式部の生涯を、脚本家・大石静さんが描いていきます。  当記事では、10月4日に発売した『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 完結編』より、主演・まひろ役の吉高由里子さんと、藤原道長役の柄本佑さんによる対談を一部掲載。ドラマを牽引してきた2人に、それぞれの思い、物語の展開のこれからについて語っていただきました。 2人の歩みを振り返ると、心に残るシーンがたくさん 吉高 撮影が始ま

        • アジアのラテンアメリカ文学――#7ジェシカ・ハゲドーン『ドッグイーターズ』(2)

          フィリピンを舞台にした政治サスペンス  彼女の代表作が、1990年に刊行された "Dogeaters(犬を食う人々)" だ。フィリピン人の蔑称であるこの語をあえて題名として使っているところに、ハゲドーンの挑戦的な意図が感じられる。主に1950年代のフィリピンを舞台としたこの作品で、彼女はアメリカン・ブック・アワードを受賞し、さらに全米図書賞の候補にもなった。ニュース記事、ゴシップ、コラム、手紙、ドラマ、メロドラマの会話などが次々と本文に織り込まれる。そしてフィリピンの権力の

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        記事

          チャーリー・チャンは死んだ――#7ジェシカ・ハゲドーン『ドッグイーターズ』(1)

          エンターテインメントとしてのマイノリティ文学  劉慈欣の『三体』(ハヤカワ文庫)が世界的なブームとなり、ついにはNetflixでドラマ化までされた。そして、こうした中国SFを翻訳して英語圏で流行らせた立役者であるケン・リュウは、2011年に発表した短編「紙の動物園」でヒューゴー賞、ネビュラ賞、世界幻想文学大賞の三冠を獲得し、SF作家として日本でも広く読まれている。あるいはジュンパ・ラヒリはどうか。2000年にデビュー作『停電の夜に』(新潮文庫)でピッリッツァー賞を獲って以来

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          【連載】南沢奈央「女優そっくり」第5回

          見返してやる。続けてやる 「ターニングポイントになった仕事はなんですか?」  取材でよく聞かれる質問なのだが、答えるのが難しい。振り返ってみれば、意識が変化したのはあの頃かもしれない、などと思いあたる仕事はあるが、デビューしてしばらくは振り返る余裕もなく、前だけを見て仕事をしていた。質問されて初めて振り返ることになるから、答えるのに時間がかかってしまう。しかも、「ありますか?」ではなく「なんですか?」という、ターニングポイントがあるという前提での質問だから、何かを探さなければ

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          人と一緒に料理をすることでしか感じられない心の揺れと、人の気配があるおいしさ。「敵にレシピは教えないでしょう?」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

          自炊料理家として多方面で活躍中の山口祐加さんが、日々疑問に思っていることや、料理や他者との関わりの中でふと気づいたことや発見したことなどを、飾らず、そのままに綴った風景の記録。山口さんが自炊の片鱗に触れ、「料理に心が動いた時」はどんな瞬間か。世界中の「日常のごはん」を求めて海外を旅している山口さんが次に訪ねたのはポルトガル。そこではどんな体験や発見、出会いがあったのでしょうか。 ※第1回から読む方はこちらです。 #16 敵にレシピは教えないでしょう?「敵にレシピは教えないで

          人と一緒に料理をすることでしか感じられない心の揺れと、人の気配があるおいしさ。「敵にレシピは教えないでしょう?」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

          平成を生きた「私たちの物語」を描きたい。――連続テレビ小説「おむすび」脚本家・根本ノンジさん寄稿

          “普通”に生きている人々のさりげない日常を丁寧に描き、そこからキャラクターの特徴や魅力を浮き彫りにしていく根本ノンジさん。近年の代表作「正 直不動産」は抜群のエンタメでありながら、人の優しさに触れられるドラマとして人気に。そんな根本さんが朝ドラで描きたいと思ったテーマとは……。  本記事では、9月25日発売『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説「おむすび」Part1』よりご紹介します。  2022年秋。平日の午後2時。東京・新橋にある老舗のサウナ室にはメタボ気味の40代サラ

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          ほんのささやかなライフハックが、今日も自分を救ってくれる。「救ってくれる」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #25 救ってくれる こどくは、現在大学に通っている。大学だから、もちろんさまざまな講義がある。今回は、こどくが講義を受けるにあたっての、ライフハックをふたつ紹介し

          ほんのささやかなライフハックが、今日も自分を救ってくれる。「救ってくれる」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          こころが思うようにならない人へ――「不安を味方にして生きる」清水研

           がん患者専門の精神科医として、4000人以上の患者や家族と対話してきた清水研さん。こころに不安や困難を感じている人に向けて、抱えている問題を乗り越え、限られた人生を豊かに生きるためのヒントを伝える『不安を味方にして生きる――「折れないこころ」のつくり方』(清水研/NHK出版)が9月27日に発売になります。本書は当ウェブマガジン「本がひらく」に連載された「不安を味方にして生きる」(2023年5月~2024年9月)を加筆・修正し、再編集したものです。刊行にあたって、書籍『不安を

          こころが思うようにならない人へ――「不安を味方にして生きる」清水研

          パイナップルみたいな「新メンバーを紹介するぜ」――昆虫・動物だけじゃない、篠原かをりの「卒業式、走って帰った」

          動物作家・昆虫研究家として、さまざまなメディアに登場する篠原かをりさん。その博識さや生き物への偏愛ぶりで人気を集めていますが、この連載では「篠原かをり」にフォーカス! 忘れがたい経験や自身に影響を与えた印象深い人々、作家・研究者としての自分、プライベートとしての自分の現在とこれからなど、心のままにつづります。第14回は篠原さんのお子さんに対する思いのお話です。 ※第1回から読む方はこちらです。 #14 新メンバーを紹介するぜ きついながらも、産前のズボンが入るようになった。

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          目の前のことをむりなくがんばって、その結果だけを、たいせつにしよう。「だいすきだよ」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #24 だいすきだよ こどくの座右の銘は、長らく「為せば成る」だった。なんでもかんでも、「やればできる」、と、そう信じて疑わなかった。  それは、こどくが全力少女で

          目の前のことをむりなくがんばって、その結果だけを、たいせつにしよう。「だいすきだよ」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          追悼、田中敦子さん――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

          『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今年8月に逝去された、声優の田中敦子さんの思い出についてお届けします。 ※当記事は連載の第42回です。最初から読む方はこちらです。 #42 本物のレディ  この夏、声優の田中敦子さんが亡くなった。  私は生前の敦子さんとお付き合いがあった。きっかけは十三年前に遡る。  2011年3月11日、東日本大震災が起き、私は「女による女のためのR-18文学賞」出身の作家

          追悼、田中敦子さん――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

          「なんにもできなかった」わたしが、こうして絵を描き続けられていることに感謝しかない。絵本作家、刀根里衣さん、日本デビュー10年を振り返る

          日本デビューから10年の節目に『モカとまほうのコーヒー』を刊行した絵本作家の刀根里衣さん。新刊を記念して開催されたトークイベントの様子をお伝えします。 児童書の聖地ブックハウスカフェで初のトークイベント開催!  刀根里衣さんはイタリアで絵本作家としてデビューしてから12年あまりミラノに在住、現在はミラノから電車で15分のローディという町で家族と一緒に暮らしています。  今年に入り、日本とイタリアの二拠点生活を開始したことから実現した書店イベントで、ファンにとっては待ちに待

          「なんにもできなかった」わたしが、こうして絵を描き続けられていることに感謝しかない。絵本作家、刀根里衣さん、日本デビュー10年を振り返る

          応援してくれる君が、ことばを発して、伝えてくれたから。「それを受け取って」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #23 それを受け取って こどくはどうやら感受性が強いようだ、ということに、さいきん気がついた。  映画を観ているとき、登場人物がけがをすると、こどくもけがをしたよ

          応援してくれる君が、ことばを発して、伝えてくれたから。「それを受け取って」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

          日々食卓に並ぶ「いつものおかず」が、誰かの心を癒やし、救うことは少なくないはず。「作り置きの出産祝い」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

          自炊料理家として多方面で活躍中の山口祐加さんが、日々疑問に思っていることや、料理や他者との関わりの中でふと気づいたことや発見したことなどを、飾らず、そのままに綴った風景の記録。山口さんが自炊の片鱗に触れ、「料理に心が動いた時」はどんな瞬間か。韓国から帰国した山口さんが、友人の出産祝いとして選んだプレゼントとは? ※第1回から読む方はこちらです。 #15 作り置きの出産祝い 6年ほど前から、友達の出産祝いは「作り置きおかず」をプレゼントしています。もし私が出産直後の母だったら

          日々食卓に並ぶ「いつものおかず」が、誰かの心を癒やし、救うことは少なくないはず。「作り置きの出産祝い」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加