本がひらく

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NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション読み物や、朝ドラ・大河ドラマの出演者や著者インタビューなどをお届けします。新刊情報も随時更新。ときどき編集部裏話も!

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【祝・10,000フォロワー!】「本がひらく」連載陣のサイン本プレゼントキャンペーン

 「少しでもNHK出版の本を知ってほしい!」「自分たちが作った本の魅力を一人でも多くの人に伝えたい!」という思いからはじまった、この「本がひらく」。  立ち上げから3年が経ち、様々な連載やコンテンツをお届けして参りました。記事をお読みいただいた皆様のおかげで、このたび10,000人もの方にフォローしていただくことができました! こんな日が来るとは…本当にありがとうございます!(涙)  これを記念しまして、感謝の気持ちを込めて、「本がひらく」連載陣の著作のサイン本を抽選で10

    • 連載 シン・アナキズム 第5章 グレーバー (その7)

      この連載でも取り上げ、日本語訳が出ていないと文句を言っていた、グレーバーとウェングロウの『万物の黎明』が、酒井隆史訳で光文社から9月30日に出版されます。さっそく見本をいただきました。酒井さん、毎度毎度ありえない長さの翻訳をありがとう! ちなみに日本語訳は本文だけで二段組で593ページあります。 価値はモノではなく「関係」にある またしても長い前置きのようだが、ここまでの話を念頭に置くと、『価値論』でグレーバーが価値とは何かについて考察している部分に納得がいく。『価値論』第

      • 正解は「縦になる」――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

        『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、台風の到来に伴う体調不良への対応策について考えます。 ※当記事は連載の第30回です。最初から読む方はこちらです。 #30 台風一過 夜更けから雨が降り続け午前中は台風が吹き荒れ、今はもう通り過ぎたが、窓の外では、真っ黒なアスファルトをぱらぱらと小雨が叩いている。前日から、何か見えないものにのしかかられているくらい身体が重く、飛行機に乗っている時のように頭

        • 「日記の本番」8月 くどうれいん

          小説、エッセイ、短歌、俳句とさまざまな文芸ジャンルで活躍する作家、くどうれいんさん。くどうさんの8月の「日記の練習」をもとにしたエッセイ、「日記の本番」です。 小学生のとき、ゲームボーイカラーを持っていた。ねだって買って貰った記憶はあるのだが、欲しかったのは「みんなが持っているから」という理由であり、むかしから、ゲーム自体はぜんぜんハマらない性格だった。(ゲームって、でも、現実じゃないしなあ)と、やけに俯瞰して、その時間を有意義に思えないのだった。みんながポケモンをやってい

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          しっとりチャーハンの聖地「10歳から中華の道に」(「丸鶴」店主・岡山実)【前編】

          チャーハンの枕詞になっている「パラパラ」。ところが、その逆をいく「しっとり」で、全国から人が集まり行列する町中華があります。創業57年の、東京・板橋区の「丸鶴」。10歳でこの道に入ったという、店主の岡山実さん(76)の歩みは戦後の町中華の歴史そのもの。時代とともにチャーハンはどのように変わってきたのか。なぜ全国から人が行列するのか、前後半の2回にわたってお届けします。 10歳で「中華の道」へ。15歳で店長に終戦の翌年、1946年に、ここ東京・板橋区の大山で生まれ育ちました。

          しっとりチャーハンの聖地「10歳から中華の道に」(「丸鶴」店主・岡山実)【前編】

          人間を拒絶する厳しくて魅力的な場所――「マイナーノートで」#30〔森林限界〕上野千鶴子

          各方面で活躍する社会学者の上野千鶴子さんが、「考えたこと」だけでなく、「感じたこと」も綴る連載随筆。精緻な言葉選びと襞のある心象が織りなす文章は、あなたの内面を静かに波立たせます。 ※#01から読む方はこちらです。 森林限界 森林限界。日本の本州中部では標高2500メートル以上にならないと達しない。  日本アルプスには北アルプスにも南アルプスにも3000メートル級の山々が連なる。暑く苦しい樹林帯を脱けると、いっきに眺望が開ける。そこは這松と草しか生えない森林限界だ。動物は

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          政治家は自分の下した判断に責任を持つべき――『総理になった男』中山七里/第11回

          「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。ダムの事前放流の一元化に向けて閣僚を集めた会議を催すも、過去の政策を指摘され席を立ってしまった大隈官房長官。次なる台風が迫る中、慎策は各閣僚たちの思

          政治家は自分の下した判断に責任を持つべき――『総理になった男』中山七里/第11回

          連載 シン・アナキズム 第5章 グレーバー (その6)

          天気予報と下北沢 毎日暑い。暑さについては、お天気キャスターや気象予報士がエルニーニョやラニーニョなど、何やらかわいい名前の現象と関連づけて解説してくれている。そして、「○十年に一度の暑さ」だとか毎年のように言っていたと思ったら、とうとう今年は世界の気温が観測史上最高の7月、そして8月になったらしい。どうも毎日のお天気ニュースは、熱中症や暑さ対策のためエアコンをつけて、と言ったり、目下の気象条件から当面の暑さの原因を説明するのに専念することで、地球に人間が多すぎてエネルギー

          連載 シン・アナキズム 第5章 グレーバー (その6)

          「日記の練習」8月 くどうれいん

          小説、エッセイ、短歌、俳句とさまざまな文芸ジャンルで活躍する作家、くどうれいんさん。そんなくどうさんの8月の「日記の練習」です。 8月1日 福引。赤、赤、赤、赤、赤、紫、赤、赤、赤、赤、赤、赤。 8月2日 「青春みたい」と帰り際言い合って、青春ってこの人生をつくづく気に入っているって意味かもしれない。 8月3日 ちいさなしゃぼん玉が出続ける機械があれば、ちいさなしゃぼん玉が出続ける機械を乗せた車をゆっくりと押し続ける仕事の人もいる。 8月4日 ミドリが「おれは焼きそば

          「日記の練習」8月 くどうれいん

          「いつかきっと」と思いつつ、妄想の船旅へ――お題を通して“壇蜜的こころ”を明かす「蜜月壇話」

          タレント、女優、エッセイストなど多彩な活躍を続ける壇蜜さん。ふだんラジオのパーソナリティとしてリスナーからのお便りを紹介している壇蜜さんが、今度はリスナーの立場から、ふられたテーマをもとに自身の経験やいま思っていることなどを語った連載です。 *第1回からお読みになる方はこちらです。 #17 なんとなく気になっているけれど、いまだできないこと タクシーが苦手だ。電車、バス、飛行機など、数ある移動手段のなかでも圧倒的にタクシーとの相性が悪い。10分ほど乗っていると、だんだん車酔

          「いつかきっと」と思いつつ、妄想の船旅へ――お題を通して“壇蜜的こころ”を明かす「蜜月壇話」

          連載 ロジカルコミュニケーション入門――【第5回】「かつ」と「または」の用法に注意しよう!

          ●論理的思考の意味  本連載【第1回】「論理的思考で視野を広げよう!」では、「論理的思考」が「思考の筋道を整理して明らかにする」ことであると解説した。たとえば「男女の三角関係」のように複雑な問題であっても、思考の筋道を整理して明らかにしていく過程で、発想の幅が広がり、それまで気づかなかった新たな論点が見えてくる思考法である。  【第2回】「論理的思考で自分の価値観を見極めよう!」では、「ロジカルコミュニケーション」によって新たな論点を探し、反論にも公平に耳を傾け、最終的に

          連載 ロジカルコミュニケーション入門――【第5回】「かつ」と「または」の用法に注意しよう!

          与野党の協力は“呉越同舟”か、ただの“水と油”か――『総理になった男』中山七里/第10回

          「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。集中豪雨によって被害が拡大している大規模な河川の氾濫。慎策は、その問題の根本にあるダムの縦割り管轄に伴う伝達系統の煩雑さを是正すべく、関係閣僚を招集

          与野党の協力は“呉越同舟”か、ただの“水と油”か――『総理になった男』中山七里/第10回

          【カレー作りの基本がまるわかり】水野仁輔『カレーの教科書』特別レッスン

          市販のルーを使わず、スパイスで作るカレーを自宅で楽しむ人が増えてきています。そんな愛好家の必読書とも言えるのが、水野仁輔さんの『カレーの教科書』。スパイスカレーの基本の考え方を押さえながら、自分の味を作っていけるのが魅力です。 「同じレシピを使っても、目指すカレーが違えば味も変わってくるんですよ」と、水野さん。本書刊行10周年&増刷を記念し、『カレーの教科書』の基本のレシピをもとにした水野さんの特別レッスンをお届けします。当社カレー愛好家代表と水野さんとでカレーを作り比べるこ

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          『飛べ!イサミ』&『YAT安心!宇宙旅行』コミカライズを楽しむための“羅針盤”_峰守ひろかず(小説家)

          長谷川裕一デビュー40周年&西川伸司デビュー35周年企画として、90年代超人気NHKアニメ『飛べ!イサミ』と『YAT安心!宇宙旅行』が電子コミックスで配信されることになりました。 当時、熱心な視聴者であった小説家の峰守ひろかずさんに、本作コミカライズの魅力について、存分に語っていただきました。  今回コミカライズが配信されることになった『飛べ!イサミ』の原作は、1995年4月からNHK教育テレビで1年間放送されたテレビアニメです。なお、本作はNHK初のオリジナルアニメだとい

          『飛べ!イサミ』&『YAT安心!宇宙旅行』コミカライズを楽しむための“羅針盤”_峰守ひろかず(小説家)

          演劇は言葉と身体と光と美術と音楽と踊りが織りなす総合芸術である――「マイナーノートで」#29〔芝居極道〕上野千鶴子

          各方面で活躍する社会学者の上野千鶴子さんが、「考えたこと」だけでなく、「感じたこと」も綴る連載随筆。精緻な言葉選びと襞のある心象が織りなす文章は、あなたの内面を静かに波立たせます。 ※#01から読む方はこちらです。 芝居極道 自分以外の何ものにもなりたくないと思っていた若い頃、板の上で他人の人生を生きようとする演劇青年たちが理解できなかった。他人の書いた脚本通りに声を出し、アドリブは許されず、自分の肉体を人前に晒す。恥ずかしげもなく、よくあんなことができるものだと思った。

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          宮沢賢治没後90年に読む、天体をめぐる賢治の生涯。

           宮沢賢治ほどつかみどころのない人物はいない。  渡部さんは、子どものころから『銀河鉄道の夜』をはじめとする賢治作品に魅了されてきました。数々の作品を読むうちに、鉱物、天体、文学、宗教、音楽、さまざまな分野にアンテナを伸ばす“賢治”その人に惹かれるようになったと言います。いったい宮沢賢治とはどういう人だったのだろうかと。  『賢治と「星」を見る』は、渡部さんがアマチュア天文家時代からその知識の正確さに驚かされてきたという賢治の天文学識の奥深さを作品の中に見ながら、宮沢賢治と

          宮沢賢治没後90年に読む、天体をめぐる賢治の生涯。