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NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション読み物や、朝ドラ・大河ドラマの出演者や著者インタビューなどをお届けします。新刊情報も随時更新。ときどき編集部裏話も!

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記事一覧

    • 商店街マダムショップは増殖しているのか?――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

      『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月はどの街の商店街にも必ずある、ファンシーな洋品店についての考察をお送りします。 ※当記事は連載の第47回です。最初から読む方はこちらです。 #47 商店街マダムショップ  ある程度の規模の商店街には必ずある、上品でファンシーなマダム向けの雑貨やアパレルを集めた「商店街マダムショップ」。客の姿が全く見えない、売れている様子もない。それなのに、何十年も存続して

      商店街マダムショップは増殖しているのか?――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

      • 民主主義は米国のプレゼントなどではない――100年前に達成されていた日本の民主的政治体制

        東京都知事選や米大統領選など、政党の存在意義がわからなくなるようなケースが増えてきました。一方、政党支持率が落ちても政党の存在を前提とした政治システム自体はびくともしません。その理由は一体どこにあるのか?『政党内閣制の成立 一九一八~二七年』(有斐閣)でサントリー学芸賞を受賞した村井良太さんの新刊『「憲政常道」の近代日本 戦前の民主化を問う』の一部を抜粋して公開します。 序章 第一次世界大戦後の世界と日本 政党政治の智慧と経験をめぐって私たちのデモクラシーの出自を考える

        民主主義は米国のプレゼントなどではない――100年前に達成されていた日本の民主的政治体制

        • シンプルだけれど食べ飽きない、冷凍チャーハンの味に挑む (ニチレイフーズ・竹本亮太)【後編】

          ニチレイフーズで冷凍炒飯の商品企画に携わる竹本亮太さん(39)は、どんな風に炒飯を食べているのでしょうか。今月発売した新商品「たっぷり卵のえび炒飯」の制作過程では50軒近く食べ、シンプル炒飯ゆえの開発の「壁」にぶち当たったといいます。その突破口は。炒飯と深く関わる中で得た境地についても聞きます。 ■全部食べ切って見える味──竹本さんは冷凍炒飯の商品企画を担当するようになって、炒飯の食べ方に変化はありましたか。 冷凍炒飯に携わるようになって3年半になりますが、担当になる前は

          シンプルだけれど食べ飽きない、冷凍チャーハンの味に挑む (ニチレイフーズ・竹本亮太)【後編】

          • 古賀及子「これも詩ということにする」第3回

            駅のホームから、今日の見送りの合図を 昨年のクリスマスの翌日、中学生の娘と居間でテレビを観ていたら、がらと台所に続く引き戸が開いた。  パン!  破裂音がして、細い赤の紙のテープが居間の中空をひらひら舞ってちゃぶ台に着地する。薄く煙のにおいがした。学校から帰ってきた高校生の息子が、登場するなりクラッカーを鳴らしたのだ。  ちょっとまて、なになに、どうしたどうしたと、ざわつきながらも、友達とやるんだといっていたクリスマスパーティーで余ったクラッカーを持ち帰り、おもしろがっ

            古賀及子「これも詩ということにする」第3回

            • 今度は自分が君の救いになりたい。「休息になるから」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

              「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。 ※#0から読む方はこちらです。 #43  休息になるから こどくは、じつは大のVTuberファンである。活動上でもあまり話さずにいたが、いわゆるVTuber黎明期と呼ばれる時代からVTuberを知

              今度は自分が君の救いになりたい。「休息になるから」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく

              • 新しい人と関わることで新しい世界の扉が開いていく。「未知なる料理のオンパレード。メキシコのお母さんが作る家庭料理」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

                自炊料理家として多方面で活躍中の山口祐加さんが、日々疑問に思っていることや、料理や他者との関わりの中でふと気づいたことや発見したことなどを、飾らず、そのままに綴った風景の記録。山口さんが自炊の片鱗に触れ、「料理に心が動いた時」はどんな瞬間か。前回に続いてメキシコ滞在中の山口さん。日本でできた縁と交わした約束が今回の旅の目的のようです。 ※第1回から読む方はこちらです。 #25 未知なる料理のオンパレード。メキシコのお母さんが作る家庭料理 前回に引き続き、メキシコに滞在したと

                新しい人と関わることで新しい世界の扉が開いていく。「未知なる料理のオンパレード。メキシコのお母さんが作る家庭料理」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加