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NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション読み物や、朝ドラ・大河ドラマの出演者や著者インタビューなどをお届けします。新刊情報も随時更新。ときどき編集部裏話も!

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    あの感動の儀式がじつは……。「多くが経験していると思ったのに、一部しかしていなかったこと」――お題を通して“壇蜜的こころ”を明かす「蜜月壇話」

    タレント、女優、エッセイストなど多彩な活躍を続ける壇蜜さん。ふだんラジオのパーソナリティとしてリスナーからのお便りを紹介している壇蜜さんが、今度はリスナーの立場から、ふられたテーマをもとに自身の経験やいま思っていることなどを語った連載です。 *第1回からお読みになる方はこちらです。 #08 多くが経験していると思ったのに、一部しかしていなかったこと ストレスやつらさを感じたとき、それらとどう折り合いをつけて明日に備えるか。人によって対処の仕方は違うし、誰かの真似をしても良か

      • 訃報から3年、医師・中村哲さんが遺した唯一の自伝『天、共に在り』より、用水路の全線開通の瞬間を記した「序章 アフガニスタン二〇〇九年」を追悼公開します。

         アフガニスタンに1600本もの井戸を掘り、25キロメートルにおよぶ用水路を拓いた日本人がいたことを知っていますか? パキスタンとアフガニスタンの国境地域で、医療支援と旱魃・飢餓問題に30年以上取り組み続けた医師の中村哲さん。2019年12月4日に現地で凶弾に倒れてから3年が過ぎようとしています。今回は、中村さんの功績をさらに多くの方に知っていただくため、唯一の自伝で10万部超のロングセラー『天、共に在り』より本文の一部を抜粋して掲載します。 序章 アフガニスタン二〇〇九年

        • 脳は「深遠な展望台」、尿は「太古の海」──世界を旅する現役医師が語る人体の驚異と奇跡

           血液は「体内を流れる川」であり、心臓は流れが滞らないよう指揮をとる。  脳は「自分だけの高い山」であり、人体にとっての奥深い展望台だ――  北極圏、ネパール高地、アメリカ先住民居留地など世界各地で医療活動をおこなってきた著者は、体内の器官を理解するために自然の生態系への深い知識が必要だと気づきます。人間は自然という大きな「体」のひとつの器官であり、内臓どうしは体内の生態系として互いに連携してはたらいているのです。  自然界を通して得た豊かな知識と深い洞察に満ちたユニークな医

          • 「いずれわたしも」と思いながら、想定外だった――「マイナーノートで」#20〔転倒事故〕上野千鶴子

            各方面で活躍する社会学者の上野千鶴子さんが、「考えたこと」だけでなく、「感じたこと」も綴る連載随筆。精緻な言葉選びと襞のある心象が織りなす文章は、あなたの内面を静かに波立たせます。 ※#01から読む方はこちらです。 転倒事故 追い抜かれていく、次から次へと。早足で歩く長身の若者はもとより、重い荷物を抱えた女性、子連れの若い母親にも。こんなはずではなかった。人並み以上に足の速いことを自負していたわたしは、連れの友人たちから、しょっちゅうこう言われていたのだ、「ちょっと待って、

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            現代思想は死んでません!――『試験に出る現代思想』刊行記念、斎藤哲也自作自演インタビュー

            大学入学共通テスト(以前のセンター試験)「倫理」には、哲学・思想の重要なポイントが毎回出題されています。そして、この問題を手がかりに、哲学・思想に入門してしまおう!というのが、『試験に出る哲学』シリーズ。3冊目となる最新刊では、ついに「現代思想」が登場します。刊行を記念して、数々の哲学・思想本の構成と執筆を手掛け、インタビューの名手でもある斎藤哲也さんが、自らを取材しました! ⚫現代思想はどのくらい試験に出るのか? ――10月に出された新著『試験に出る現代思想』で「試験に

            最終回! “最後の女帝”称徳天皇と弓削道鏡、その本当の関係とは?――周防柳「小説で読み解く古代史」第18回(謎6 その3)。

            「邪馬台国はどこか?」に代表されるように、日本の古代史はいまだ解明されない謎ばかり。そのため、吉川英治や松本清張をはじめ、たくさんの作家がインスピレーションを掻き立てられては物語を書き、あるいは持論を展開してきた。本連載では、日本史を舞台にした作品を多く手掛ける著者が、明治・大正・昭和の文豪から平成・令和の小説家まで、彼らが描いた「歴史的なあの場面」に焦点をあて、諸説を紹介しながら、自身もその事件の背景や人物像を考察していく。作家ならではの洞察力と想像力を駆使して謎に挑むスリ

            帰省するひと、それを迎えるひと。同じ記憶を携えて――「熊本かわりばんこ」#20〔あの時代、あの場所でしか味わえないこと〕田尻久子

             長年過ごした東京を離れ故郷・熊本に暮らしの場を移した吉本由美さんと、熊本市内で書店&雑貨カフェを営む田尻久子さん。  本と映画、そして猫が大好きなふたりが、熊本暮らしの手ざわりを「かわりばんこ」に綴ります。 ※#01から読む方はこちらです。 あの時代、あの場所でしか味わえないこと ちばちゃんは店の元スタッフで、現在は関東に住み「une fête」という作家名でアクセサリーをつくっている。夏になると、展示を兼ねて熊本に帰ってくるのだが、新型コロナウイルス感染症第7波の影響で

            あの名店をしのんで――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

            『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は自粛から一転、個人店へ通う日々についてのお話です。 ※当記事は連載の第20回です。最初から読む方はこちらです。 #20 個人店へ行こう 神楽坂の老舗甘味処「紀の善」さんが閉店してしまった。ショックがまだ消えない。なんでだかわからないが、「紀の善」だけは、世界が荒廃しても、まだあの坂の始まりに佇んでいるような気がしていたのだ。周囲から建物が消え、物資の供給が

            永井路子と杉本苑子、二大作家の視点が一致した「蘇我系女帝説」とは?――周防柳「小説で読み解く古代史」第17回(謎6 その2)。

            「邪馬台国はどこか?」に代表されるように、日本の古代史はいまだ解明されない謎ばかり。そのため、吉川英治や松本清張をはじめ、たくさんの作家がインスピレーションを掻き立てられては物語を書き、あるいは持論を展開してきた。本連載では、日本史を舞台にした作品を多く手掛ける著者が、明治・大正・昭和の文豪から平成・令和の小説家まで、彼らが描いた「歴史的なあの場面」に焦点をあて、諸説を紹介しながら、自身もその事件の背景や人物像を考察していく。作家ならではの洞察力と想像力を駆使して謎に挑むスリ

            NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で仏教美術考証を務める塩澤寬樹さんの連載『運慶の風景』! 第3回は「仏像にとっての写実とは何か」を考えます。

             運慶仏に代表される鎌倉彫刻は、明治以来、その表現上の特徴として「写実性」が謳われてきているのですが、そもそも「写実」とはどのようなことを指しているのでしょうか。また鎌倉彫刻がこの言葉で表されるのは果たしてふさわしいのでしょうか。今回はこれらについて掘り下げてみたいと思います。そのために、まず願成就院の運慶仏の特徴を仔細に点検していきます。そして研究史における「写実」の語のあり方を遡りながら、この言葉の諸相を探っていきたいと思います。 *第1回から読む方はこちらです。 第3

            現実世界に無理がある……。「昔も今も納得いかないこと」――お題を通して“壇蜜的こころ”を明かす「蜜月壇話」

            タレント、女優、エッセイストなど多彩な活躍を続ける壇蜜さん。ふだんラジオのパーソナリティとしてリスナーからのお便りを紹介している壇蜜さんが、今度はリスナーの立場から、ふられたテーマをもとに自身の経験やいま思っていることなどを語った連載です。 *第1回からお読みになる方はこちらです。 #07 昔も今も納得いかないこと  「まぁてぇ~、ルパーン!」「いっけねぇ、とっつぁんだ~」という二人のやりとりは、大泥棒一味の華麗なる強奪ぶりが世界的に有名なアニメのワンシーン。この件は、セリ

            ついに最終章へ突入! 真のカリスマは天武ではなく持統だった?――周防柳「小説で読み解く古代史」第16回(謎6 その1)。

            「邪馬台国はどこか?」に代表されるように、日本の古代史はいまだ解明されない謎ばかり。そのため、吉川英治や松本清張をはじめ、たくさんの作家がインスピレーションを掻き立てられては物語を書き、あるいは持論を展開してきた。本連載では、日本史を舞台にした作品を多く手掛ける著者が、明治・大正・昭和の文豪から平成・令和の小説家まで、彼らが描いた「歴史的なあの場面」に焦点をあて、諸説を紹介しながら、自身もその事件の背景や人物像を考察していく。作家ならではの洞察力と想像力を駆使して謎に挑むスリ

            主演・小栗旬(北条義時役)×山本耕史(三浦義村役)対談――『大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 完結編』

             2022年放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、その主人公は、平安時代末期から鎌倉時代に生きた伊豆の豪族の次男坊・北条義時です。権力闘争の末に鎌倉幕府の最高権力者へとのぼりつめる義時とその周りの人々が織りなす物語を、脚本家・三谷幸喜氏が生き生きと描いていきます。  当記事では、10月7日に発売した『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 完結編』より、主演・北条義時役の小栗旬さんと、三浦義村役の山本耕史さん、の対談を掲載。それぞれの思いと、ドラマの今後の展開について、語って

            「宗教がこんなにも豊かで開かれたものであることを知ってほしい」――悩み苦しむ現代人のための「宗教のきほん」

             古今東西の宗教における「知識」と「知恵」をわかりやすく伝えるシリーズ、「宗教のきほん」が10月28日に創刊となります。いったいどんなシリーズになるのか、担当編集者であるNHK出版・白川貴浩が大いに語ります。 ――本を手にしてまず思ったのは、カバーの手ざわりのよさなど、装丁の美しさです。 白川貴浩(以下、白川) シリーズのコンセプトを反映すべく、デザイナーの成原亜美さんと相談を重ねました。 ――シリーズのコンセプトは「宗教の『知識』と『知恵』をわかりやすく伝える」とのこと

            医療者たちの闘病、余命宣告、そして理想の最期――「マイナーノートで」#19〔医療者と死〕上野千鶴子

            各方面で活躍する社会学者の上野千鶴子さんが、「考えたこと」だけでなく、「感じたこと」も綴る連載随筆。精緻な言葉選びと襞のある心象が織りなす文章は、あなたの内面を静かに波立たせます。 ※#01から読む方はこちらです。 医療者と死 このところ医療関係者の訃報を次々に聞く。医者は自分の得意とする分野の病で死ぬというジンクスがあるが、そうかもしれない。  在宅医療のパイオニアのひとり、元佐久総合病院医師、長純一さんが6月28日、すい臓ガンで亡くなった。東日本大震災で被災した宮城県

            「死」で人生は終わる。「つながり」は終わらない――老人と若者、ふたりだけの火曜日の授業は今も続いている。

             世界的ベストセラー『モリ―先生との火曜日』が刊行25周年を迎えます。世界51の国と地域で1,750万もの読者を獲得しているこの本は、「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーに350週(7年以上!)も留まるという驚異的な記録を残しています。その間、テレビ映画化され(名優ジャック・レモンの主演遺作となりました)、アメリカだけでなく日本でも舞台化され、何度も読み返され、新しい読者に読み継がれています。  刊行25周年を迎えるにあたり、多くの出版社に見向きもされなかったこの小さな