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NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション読み物や、朝ドラ・大河ドラマの出演者や著者インタビューなどをお届けします。新刊情報も随時更新。ときどき編集部裏話も!

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  • 小説・エッセイ

    人気・実力を兼ね備えた執筆陣によるバラエティー豊かな作品や、著者インタビュー、近刊情報などを掲載。

  • 連載

    ミステリー小説や食エッセイから、小中学生向けの教養読み物まで、さまざまな興味・関心を刺激する作品を取りそろえています。

  • 教養・ノンフィクション

    各分野における最新の知識や再発見、情報の最前線から得た知見など、半歩先の知的好奇心を満たす記事を公開中。

  • NHK出版新書

    ビジネス、哲学、時事、環境、教育、宗教、美術、科学……多彩なジャンルを深くわかりやすく伝えるNHK出版新書の関連記事をラインナップ。

  • ドラマ

    朝ドラ、大河ドラマ、韓国ドラマなど、NHKドラマの出演者インタビューや、関連出版物の情報をお届けします。

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小説・エッセイ

人気・実力を兼ね備えた執筆陣によるバラエティー豊かな作品や、著者インタビュー、近刊情報などを掲載。

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  • 250本

正解は「縦になる」――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、台風の到来に伴う体調不良への対応策について考えます。 ※当記事は連載の第30回です。最初から読む方はこちらです。 #30 台風一過 夜更けから雨が降り続け午前中は台風が吹き荒れ、今はもう通り過ぎたが、窓の外では、真っ黒なアスファルトをぱらぱらと小雨が叩いている。前日から、何か見えないものにのしかかられているくらい身体が重く、飛行機に乗っている時のように頭

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57

「日記の本番」8月 くどうれいん

小説、エッセイ、短歌、俳句とさまざまな文芸ジャンルで活躍する作家、くどうれいんさん。くどうさんの8月の「日記の練習」をもとにしたエッセイ、「日記の本番」です。 小学生のとき、ゲームボーイカラーを持っていた。ねだって買って貰った記憶はあるのだが、欲しかったのは「みんなが持っているから」という理由であり、むかしから、ゲーム自体はぜんぜんハマらない性格だった。(ゲームって、でも、現実じゃないしなあ)と、やけに俯瞰して、その時間を有意義に思えないのだった。みんながポケモンをやってい

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人間を拒絶する厳しくて魅力的な場所――「マイナーノートで」#30〔森林限界〕上野千鶴子

各方面で活躍する社会学者の上野千鶴子さんが、「考えたこと」だけでなく、「感じたこと」も綴る連載随筆。精緻な言葉選びと襞のある心象が織りなす文章は、あなたの内面を静かに波立たせます。 ※#01から読む方はこちらです。 森林限界 森林限界。日本の本州中部では標高2500メートル以上にならないと達しない。  日本アルプスには北アルプスにも南アルプスにも3000メートル級の山々が連なる。暑く苦しい樹林帯を脱けると、いっきに眺望が開ける。そこは這松と草しか生えない森林限界だ。動物は

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政治家は自分の下した判断に責任を持つべき――『総理になった男』中山七里/第11回

「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。ダムの事前放流の一元化に向けて閣僚を集めた会議を催すも、過去の政策を指摘され席を立ってしまった大隈官房長官。次なる台風が迫る中、慎策は各閣僚たちの思

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ミステリー小説や食エッセイから、小中学生向けの教養読み物まで、さまざまな興味・関心を刺激する作品を取りそろえています。

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  • 345本

連載 シン・アナキズム 第5章 グレーバー (その7)

この連載でも取り上げ、日本語訳が出ていないと文句を言っていた、グレーバーとウェングロウの『万物の黎明』が、酒井隆史訳で光文社から9月30日に出版されます。さっそく見本をいただきました。酒井さん、毎度毎度ありえない長さの翻訳をありがとう! ちなみに日本語訳は本文だけで二段組で593ページあります。 価値はモノではなく「関係」にある またしても長い前置きのようだが、ここまでの話を念頭に置くと、『価値論』でグレーバーが価値とは何かについて考察している部分に納得がいく。『価値論』第

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正解は「縦になる」――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、台風の到来に伴う体調不良への対応策について考えます。 ※当記事は連載の第30回です。最初から読む方はこちらです。 #30 台風一過 夜更けから雨が降り続け午前中は台風が吹き荒れ、今はもう通り過ぎたが、窓の外では、真っ黒なアスファルトをぱらぱらと小雨が叩いている。前日から、何か見えないものにのしかかられているくらい身体が重く、飛行機に乗っている時のように頭

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「日記の本番」8月 くどうれいん

小説、エッセイ、短歌、俳句とさまざまな文芸ジャンルで活躍する作家、くどうれいんさん。くどうさんの8月の「日記の練習」をもとにしたエッセイ、「日記の本番」です。 小学生のとき、ゲームボーイカラーを持っていた。ねだって買って貰った記憶はあるのだが、欲しかったのは「みんなが持っているから」という理由であり、むかしから、ゲーム自体はぜんぜんハマらない性格だった。(ゲームって、でも、現実じゃないしなあ)と、やけに俯瞰して、その時間を有意義に思えないのだった。みんながポケモンをやってい

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しっとりチャーハンの聖地「10歳から中華の道に」(「丸鶴」店主・岡山実)【前編】

チャーハンの枕詞になっている「パラパラ」。ところが、その逆をいく「しっとり」で、全国から人が集まり行列する町中華があります。創業57年の、東京・板橋区の「丸鶴」。10歳でこの道に入ったという、店主の岡山実さん(76)の歩みは戦後の町中華の歴史そのもの。時代とともにチャーハンはどのように変わってきたのか。なぜ全国から人が行列するのか、前後半の2回にわたってお届けします。 10歳で「中華の道」へ。15歳で店長に終戦の翌年、1946年に、ここ東京・板橋区の大山で生まれ育ちました。

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教養・ノンフィクション

各分野における最新の知識や再発見、情報の最前線から得た知見など、半歩先の知的好奇心を満たす記事を公開中。

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  • 326本

連載 シン・アナキズム 第5章 グレーバー (その7)

この連載でも取り上げ、日本語訳が出ていないと文句を言っていた、グレーバーとウェングロウの『万物の黎明』が、酒井隆史訳で光文社から9月30日に出版されます。さっそく見本をいただきました。酒井さん、毎度毎度ありえない長さの翻訳をありがとう! ちなみに日本語訳は本文だけで二段組で593ページあります。 価値はモノではなく「関係」にある またしても長い前置きのようだが、ここまでの話を念頭に置くと、『価値論』でグレーバーが価値とは何かについて考察している部分に納得がいく。『価値論』第

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しっとりチャーハンの聖地「10歳から中華の道に」(「丸鶴」店主・岡山実)【前編】

チャーハンの枕詞になっている「パラパラ」。ところが、その逆をいく「しっとり」で、全国から人が集まり行列する町中華があります。創業57年の、東京・板橋区の「丸鶴」。10歳でこの道に入ったという、店主の岡山実さん(76)の歩みは戦後の町中華の歴史そのもの。時代とともにチャーハンはどのように変わってきたのか。なぜ全国から人が行列するのか、前後半の2回にわたってお届けします。 10歳で「中華の道」へ。15歳で店長に終戦の翌年、1946年に、ここ東京・板橋区の大山で生まれ育ちました。

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連載 シン・アナキズム 第5章 グレーバー (その6)

天気予報と下北沢 毎日暑い。暑さについては、お天気キャスターや気象予報士がエルニーニョやラニーニョなど、何やらかわいい名前の現象と関連づけて解説してくれている。そして、「○十年に一度の暑さ」だとか毎年のように言っていたと思ったら、とうとう今年は世界の気温が観測史上最高の7月、そして8月になったらしい。どうも毎日のお天気ニュースは、熱中症や暑さ対策のためエアコンをつけて、と言ったり、目下の気象条件から当面の暑さの原因を説明するのに専念することで、地球に人間が多すぎてエネルギー

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連載 ロジカルコミュニケーション入門――【第5回】「かつ」と「または」の用法に注意しよう!

●論理的思考の意味  本連載【第1回】「論理的思考で視野を広げよう!」では、「論理的思考」が「思考の筋道を整理して明らかにする」ことであると解説した。たとえば「男女の三角関係」のように複雑な問題であっても、思考の筋道を整理して明らかにしていく過程で、発想の幅が広がり、それまで気づかなかった新たな論点が見えてくる思考法である。  【第2回】「論理的思考で自分の価値観を見極めよう!」では、「ロジカルコミュニケーション」によって新たな論点を探し、反論にも公平に耳を傾け、最終的に

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NHK出版新書

ビジネス、哲学、時事、環境、教育、宗教、美術、科学……多彩なジャンルを深くわかりやすく伝えるNHK出版新書の関連記事をラインナップ。

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  • 87本

土葬、風葬、両墓制……日本の滅びゆく葬送を求めて――鵜飼秀徳『絶滅する「墓」――日本の知られざる弔い』

 8月10日、NHK出版新書より、『絶滅する「墓」 日本の知られざる弔い』(鵜飼秀徳著)が刊行されました。  時の権力や死生観、土地や風土に根ざした習俗によって、日本では古来、じつに多様な葬送文化が育まれてきました。しかし、過疎化や高齢化により、現在その文化は風前の灯となっています。  土葬の現在から、肉体と魂を分けて埋葬する「両墓制」、奄美の樹上葬、沖縄の風葬やアイヌの男女別葬、無数の遺骨を粉末状にして固めた「骨仏」まで。全国各地で著者が取材し撮影した写真を多数収載し、また

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朝ドラ「ブギウギ」の背景がわかる! 笠置シヅ子と服部良一、世紀のコンビの奮闘記

NHK出版新書にて、近代音曲史研究家・輪島裕介さんの新著『昭和ブギウギ ——笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』が刊行されました。 朝ドラ「ブギウギ」のファンブックとして、音楽史を90度展回させる(180度ちゃうんかい)野心作として――。当代随一の音楽・音曲研究家が「涙ぐましい」調査をもとに書き上げた瞠目の近代大衆文化論です! 本記事では刊行を記念して、本書の「前口上」を再構成して公開します。 ヘッダー写真提供/服部音楽出版 「近代音曲史」の展望 敗戦後、東京・有楽町の日本劇

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「NHK出版新書を求めて」第6回 装丁家の目に新書の棚はどう映るのか?――奥定泰之(装丁家)さん、名久井直子(ブックデザイナー)さんの場合

各界で活躍する研究者や論者の方々はいま書店で、とくに「新書コーナー」の前で何を考え、どんな新書を選ぶのか? 毎回のゲストの方に書店の回り方、本の眺め方から現在の関心までをじっくりと伺う、NHK出版新書編集部の連載です。 *第1回から読む方はこちらです。 今回はこの人! 奥定泰之(おくさだ・やすゆき) 1970年愛媛県生まれ。おもに書籍や雑誌のデザインを手がける。『早稲田文学』などの雑誌のほか、小説、詩集、実用書、ビジネス書など幅広いジャンルのデザインをおこなう。第40回、

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社会を変える、政治への想像力とは?――三牧聖子『Z世代のアメリカ』

NHK出版新書にて、国際政治学者である三牧聖子さんの新著『Z世代のアメリカ』が刊行されました。アメリカが世界の中で例外的な強さを誇った時代が終わり、国内外でその矛盾や欺瞞が厳しく問いなおされている中で、人口の2割を占め、社会変革の主体として注目されているアメリカのZ世代の視点から、未来のアメリカ、未来の平和を考える一冊です。本記事では刊行を記念して、本書の「はじめに」を公開します。  アメリカは今、政治・外交・社会、さまざまな意味で転換期にある。本書はこの転換期のアメリカを

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ドラマ

朝ドラ、大河ドラマ、韓国ドラマなど、NHKドラマの出演者インタビューや、関連出版物の情報をお届けします。

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  • 35本

NHK連続テレビ小説「らんまん」主演・槙野万太郎役・神木隆之介さんインタビュー

 4月3日から放送がスタートするNHK連続テレビ小説「らんまん」は、「日本の植物学の父」と呼ばれる故・牧野富太郎さんをモデルにしたオリジナルストーリーです。  当記事では、3月20日発売の『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 らんまん Part1』より、主人公・槙野万太郎を演じる神木隆之介さんの撮り下ろし巻頭インタビューをお届けします。   朝ドラの主演と聞いて、最初は信じられませんでした。「えっ、僕がヒロインですか?」と(笑)。よくよく聞いたら男性の主演は「エール」の窪

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45

舞と私ってどこか似てる――NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」ヒロイン・岩倉舞役・福原遥さんインタビュー

 10月3日から放送がスタートするNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」は、ヒロインがものづくりの町・東大阪と、自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、夢に向かっていくドラマです。  当記事では、9月26日発売の『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 舞いあがれ! Part1』より、ヒロイン・岩倉舞を演じる福原遥さんの撮り下ろし巻頭インタビューの一部をお届けします。  朝ドラは、私にとって特別な存在。学生時代に視聴者として朝ドラを見ていて、本当に元気や勇気を

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主演・小栗旬(北条義時役)×小池栄子(政子役)✕坂口健太郎(北条頼時[泰時]役)座談――『大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 後編』

 2022年放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、その主人公は、平安時代末期から鎌倉時代に生きた伊豆の豪族の次男坊・北条義時です。権力闘争の末に鎌倉幕府の最高権力者へとのぼりつめる義時とその周りの人々が織りなす物語を、脚本家・三谷幸喜氏が生き生きと描いていきます。  当記事では、5月27日に発売した『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 後編』より、主演・北条義時役の小栗旬さんと、義時の姉・政子役の小池栄子さん、義時の長男・頼時(泰時)役の坂口健太郎さんの座談会の一部を掲載

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「暢子のペペロンチーノ」レシピ公開!「NHK連続テレビ小説 ちむどんどんレシピブック」本日発売です!

現在放送中の朝ドラ「ちむどんどん」では、ヒロイン・暢子(黒島結菜さん)が上京して就職したイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」で、オーナーの房子(原田美枝子さん)とペペロンチーノ対決が繰り広げられました。 本記事では5月27日発売の「NHK連続テレビ小説 ちむどんどんレシピブック」より、暢子が作ったペペロンチーノのレシピを公開します。おうちでドラマと同じ味を作ってみてください! 材料(1人分) ロングパスタ※1(乾燥)……100g にんにく(みじん切り)……15g

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