本がひらく
記事一覧
だれだって、日常で自分がやっていることの偉大さに気づけないもの。「偉大なのだから」――《こどく、と、生きる》統合失調症VTuber もりのこどく
「同じ病で苦しむ仲間とつながりたい、救いたい、当事者以外の人たちにも病気のことを知ってほしい」という思いでVTuberになり、配信を通してメッセージを伝え続けるもりのこどくさん。高校生で統合失調症になった彼女がいかにしてVTuberになったのか、その足跡を綴ったエッセイ連載です。
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#12 偉大なのだから 季節の移りゆく時期。この記事の読者のみなさんには、どんな印象
食にまつわる難問。「『今日のごはん、何がいい?』って聞かれたら、何と答えるのが正解なのか」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加
自炊料理家として多方面で活躍中の山口祐加さんが、日々疑問に思っていることや、料理や他者との関わりの中でふと気づいたことや発見したことなどを、飾らず、そのままに綴った風景の記録。山口さんが自炊の片鱗に触れ、「料理に心が動いた時」はどんな瞬間か。みなさんは「今晩何食べたい?」と訊ねられたら、なんと答えますか? つい考え込んでしまうこの質問に、山口さんが導き出した答えは……
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人間はなぜ錯覚するのか? ビル・ゲイツが愛読する現代アメリカの“知の巨人”、バーツラフ・シュミルによる新感覚の教養書、『SIZE(サイズ)――世界の真実は「大きさ」でわかる』(NHK出版)発売!
ビル・ゲイツが「人々がスター・ウォーズの新作を待ち望むように、私は著者シュミルの新作を待つ」と言明する、現代の“知の巨人”バーツラフ・シュミル。『Numbers Don’t Lie――世界のリアルは「数字」でつかめ!』(NHK出版)では71のトピックについてデータやグラフに着目して世界を正しく理解する方法を説いた著者が、わたしたちの日々の暮らしを無意識のうちに規定する「サイズ」という観点からさまざ
もっとみるもっと効率の悪い「わかる」のあり方というものもあるんじゃないか。――「ことぱの観察 #19〔飲むこととわかること〕」向坂くじら
詩人として、国語専門塾の代表として、数々の活動で注目をあびる向坂くじらさん。この連載では、自身の考える言葉の定義を「ことぱ」と名付け、さまざまな「ことぱ」を観察していきます。
飲むこととわかること くじらに飲まれた人がいるという。ダイビング中にたまたまザトウクジラの口の中に入ってしまい、けれど暗闇のなかでもがいていると間もなく吐き出されて、奇跡的な生還を遂げたらしい。そう聞くと、ついくらっとあこ
謎に包まれた「和歌所」が明かす、中世日本の政治と文学とは?
和歌文学を専門とする小川剛生さんによるNHKブックス『「和歌所」の鎌倉時代 勅撰集はいかに編纂され、なぜ続いたか』が好評発売中です。勅撰和歌集の成立に深く関わるとされながらも全容の明らかになっていない「和歌所」という場に注目し、鎌倉時代以降の勅撰和歌集がいかに成立し、受容されたかを丹念に解き明かします。和歌が厳然たる権威を持つようになった鎌倉時代、「和歌所」に注目することで見えてくる、政治と文学の
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