本がひらく
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私はとても上手に針を刺すことができます――日常に潜む狂気を描いたサイコサスペンス小説「ここからは出られません」藤野可織
妊娠安定期に入った鳩里鳩子だが、彼女の心配は尽きない。
彼女の信念では、生まれてくる子はあらゆる意味で「完璧」でなければならないのだ。
自然かつ完璧な状態で、すべての「特権」を掌握できる存在……。
そんな彼女が選んだ選択は――。
※当記事は連載第4回です。第1回から読む方はこちら。
私がそれを申し出たとき、私の産婦人科医はぎくりと肩を震わせる。羊水検査だ。私のつわりはすっかりおさまっ
斎藤幸平×大澤真幸「脱成長コミュニズムは可能か?」――『なぜ、脱成長なのか』『新世紀のコミュニズムへ』刊行記念対談(後編)
コロナ下の状況で資本主義の弊害や問題点が明らかになった現在、そのオルタナティブとして注目されるのが「脱成長」であり、「コミュニズム」です。
ヨルゴス・カリスらによる翻訳書『なぜ、脱成長なのか:分断・格差・気候変動を乗り越える』の解説を担当した斎藤幸平さんと、新著『新世紀のコミュニズムへ——資本主義の内からの脱出』を上梓した大澤真幸さん。同時期に近しいテーマで書籍の刊行に関わった二人に、「脱成長
斎藤幸平×大澤真幸「脱成長コミュニズムは可能か?」――『なぜ、脱成長なのか』『新世紀のコミュニズムへ』刊行記念対談(前編)
コロナ下の状況で資本主義の弊害や問題点が明らかになった現在、そのオルタナティブとして注目されるのが「脱成長」であり、「コミュニズム」です。
ヨルゴス・カリスらによる翻訳書『なぜ、脱成長なのか:分断・格差・気候変動を乗り越える』の解説を担当した斎藤幸平さんと、新著『新世紀のコミュニズムへ——資本主義の内からの脱出』を上梓した大澤真幸さん。同時期に近しいテーマで書籍の刊行に関わった二人に、「脱成長
日比谷の書店員のリアルな日常、街の情景、本の話――〔推しと深掘り〕 新井見枝香
※当記事はエッセイ連載「日比谷で本を売っている。」の第18回です。第1回から読む方はこちらです。
職場のバックヤードには、徒歩圏内にある大型劇場「シアタークリエ」「帝国劇場」「東京宝塚劇場」の公演スケジュールが貼り出されている。それは我々売場スタッフにとって、天気予報より重要な情報なのだ。公演の前後は、まるでコンサート会場の物販ブースみたいに、レジが混雑する。現在公演中の舞台の、プログラムやグ
ルーブルの近代――「『NHK8Kルーブル美術館』の愉しみ方」第3回
『NHK8Kルーブル美術館~美の殿堂の500年~』は、同名の8K番組をもとに、名作を鑑賞しながらルーブルのコレクション史をひもといていく美術書です。編著者は、小池寿子さん(國學院大學教授)と三浦篤さん(東京大学大学院教授)とNHK「ルーブル美術館」制作班。このみなさんが本の完成後に久しぶりに集まりました。8K番組の学術監修を務めた小池さんと三浦さんは同世代の西洋美術史家で、本のなかでは丁々発止の対
もっとみる大河ドラマ「青天を衝け」主演・吉沢亮「大河でしか味わえない試練に感謝」――『ドラマ・ガイド 青天を衝け 後編』インタビュー
大河ドラマ「青天を衝け」は、いよいよ渋沢栄一の大きな転機となったパリ行きが描かれ、新たな人物も続々と登場。その間、日本では大政奉還が行われ、明治政府が成立、戊辰戦争が勃発するなど、まさに時代の転換期が訪れます。
当記事では『NHK大河ドラマ・ガイド 青天を衝け 後編』より、主演を務める吉沢亮さんの単独インタビュー全文をお届け! 約1年演じ続けてもなお、新鮮で考えさせられるという渋沢栄一の人物像