本がひらく

NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション読み物や、朝ドラ・大河ドラマの出演者や著者インタビューなどをお届けします。新刊情報も随時更新。ときどき編集部裏話も!

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記事一覧

「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える」——くどうれいんさんによる「日記の練習」がはじまります

谷山浩子さんが明かす、みんなのうた「花さかニャンコ」誕生秘話

宗教とは何か——日本の宗教研究の第一人者が、「救い」をキーワードに宗教という営みの“核心”を明らかにする!

私たちが生きている世界は〝本物〞なのか? 現代の代表的哲学者によるテクノロジー + 「心の哲学」探求の最先端

【著者インタビュー】世界の法はなぜ戦争を防げないのか?――忘れられた日本人・安達峰一郎から考える「戦争と平和」

「らんまん」主人公のモデルとなった牧野富太郎は、何に生涯を捧げたのか?…NHK出版新書『牧野富太郎の植物学』発売!

「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える」——くどうれいんさんによる「日記の練習」がはじまります

小説、エッセイ、短歌、俳句とさまざまな文芸ジャンルで活躍する作家、くどうれいんさん。自身が創作する上でとても大切な要素になっているのが「日記」です。そんなくどうさんにとって日記とは何なのでしょうか。 「日記の練習」をはじめます 十代後半、すべての歌がわたしのことを歌っているように感じた時期があった。風が吹いても魚が跳ねても自転車からへんな音がしても同級生が捻挫しても、それがわたしの人生のとびきりの出来事だと本気で思った。毎日書き留めておきたいことがありすぎて、それなのに、書

谷山浩子さんが明かす、みんなのうた「花さかニャンコ」誕生秘話

シンガーソングライター谷山浩子さんは、NHK「みんなのうた」で数々の名曲を発表されてきました。その中でも2019年の「花さかニャンコ」はどこまでも明るい歌詞と曲調、栗コーダーカルテットによる演奏が相まって、一度聴いたら忘れられない一曲。 現在発売中の谷山さんによるエッセイ『ヒロコとニャンコと音楽の魔法』から、そんな「花さかニャンコ」の誕生秘話をご紹介します。 奔放に動き出したニャンコ「みんなのうた」との関わり  こんにちは。谷山浩子です。これから「みんなのうた」のことや自

宗教とは何か——日本の宗教研究の第一人者が、「救い」をキーワードに宗教という営みの“核心”を明らかにする!

文学や芸術においてしばしば表れる「救い」というテーマは、昔も今も人の心を打ちます。この「救い」の教えは、キリスト教、仏教、イスラームなど世界中の宗教において教義の中心となってきました。なぜ、宗教では「救い」が重要とされ、普遍的な教えとなってきたのでしょうか。 宗教の核心に通じるこの問いに、日本の宗教研究の第一人者である島薗進さんが迫ります。  宗教とは何か。  このように問われたら、みなさんはどんな答えを思い浮かべるでしょうか。「質問が漠然としすぎていて、すぐには答えられな

私たちが生きている世界は〝本物〞なのか? 現代の代表的哲学者によるテクノロジー + 「心の哲学」探求の最先端

 VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、メタバース(仮想空間)の普及により、「現実」のとらえ方が激変した現代。哲学の鬼才が「リアリティ(現実)」とは何かという哲学的難問に挑戦!  現代哲学の第一人者デイヴィッド・J・チャーマーズによる『リアリティ+(プラス)~バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦』(上下)が、NHK出版より3月25日に発売となりました。今までの常識や既成事実であったはずの現実(リアリティ)の認識が覆され、根本から思考の転換をうながす衝撃の哲学書です。  刊行を記念し

【著者インタビュー】世界の法はなぜ戦争を防げないのか?――忘れられた日本人・安達峰一郎から考える「戦争と平和」

国際連盟・常設国際司法裁判所の創設、不戦条約の発効まで、第一次世界後の国際秩序の構築に深く関わりながら、なぜ日本は戦争の道へと邁進してしまったのか。ロシアによる戦後国際秩序への挑戦が続く中で、今こそ日本が陥った当時のジレンマを仔細に検討する――。そんな問いから上梓された近刊『帝国日本と不戦条約』の中では、知られざる日本人・安達峰一郎という人物が象徴的に語られています。安達峰一郎とはいったい何者か? 著者の国際法学者・柳原正治先生にお話を伺いました。 ――3月18日、ウクライ

「らんまん」主人公のモデルとなった牧野富太郎は、何に生涯を捧げたのか?…NHK出版新書『牧野富太郎の植物学』発売!

2023年度前期の連続テレビ小説「らんまん」の放送が4月から始まります。主人公のモデルは「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎。貧窮の中にあって独学で植物分類学を修め、アカデミズムと対峙しつつも、偉大な業績を残し、植物知識の普及に尽力したとされる人物です。  しかし、彼の研究者としての業績は、破天荒な人物像や、彼を取り巻く人間ドラマに比べて、これまであまり顧みられてきませんでした。3月10日発売のNHK出版新書『牧野富太郎の博物学』は、「らんまん」で植物監修を務める植物学者