本がひらく
NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション読み物や、朝ドラ・大河ドラマの出演者や著者インタビューなどをお届けします。新刊情報も随時更新。ときどき編集部裏話も!
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“いま「本がひらく」編集部が本気でオススメしたい本を5点セットで10名様にプレゼント”キャンペーン実施中――祝・5000フォロワー記念!
ちまたでは、「NHK出版はNHKの放送テキストを刊行する会社でしょ?」「NHK出版からテキスト以外に本が出ているの?」という声を耳にすることもしばしば……。でも実は、多くのテキスト以外の本を出している会社なのです。 そこで、「少しでもNHK出版の本を知ってほしい!」「自分たちが作った本の魅力を一人でも多くの人に伝えたい!」という思いからはじめたのが、この「本がひらく」でした。 noteをはじめて数か月、試行錯誤の連続の日々でしたが……最近では徐々にこちらで発信できるコ
日比谷で働く書店員のリアルな日常、日比谷の情景、そして、本の話――エッセイ「日比谷で本を売っている。」第9回 〔ヤクルトと本〕新井見枝香
※連載第1回から読む方はこちらです。 「ヤクルトレディ」に初めて会った。もちろん道ですれ違うことは何度もあったが、制服を着た彼女たちは、たいてい自転車に乗って、スイスイとどこかへ向かっている。「1本くださいな」と声を掛けて呼び止めるのは気がひけるし、そもそもそういう石焼き芋的な買い方をしている人を、見たことがない。だが、ヤクルトレディは思いがけず近くにいた。ある職場で先輩と雑談をしている際、彼女が元ヤクルトレディであり、辞めた今でも、ヤクルト愛があることを知ったのである。
アリストテレスで「人間」の本質を抉り、ハイデガーで「存在」の意味を知る。 西洋哲学の名著を題材にして、複雑化する世界をとらえる――『名著ではじめる哲学入門』より
私たちを取り巻くこの世界とは、いったい何なのだろうか? その問いに答えるべく、注目の哲学者・萱野稔人が、「哲学」「人間」「存在」「国家」「政治」「権力」など15の問いを設定し、アリストテレス『ニコマコス倫理学』からドゥルーズ、ガタリ『千のプラトー』まで、名著38冊と49のキーワードを駆使して、日本人の哲学力を磨きます。 複雑化する世界を新たな視点でとらえる、実践的学び直しの書として編まれたNHK出版新書『名著ではじめる哲学入門』(9月10日発売)より、当記事では冒頭の章「