本がひらく
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ノンセンスとは究極の秩序である――「言葉が・言葉で・言葉を作る『アリス』の世界」第1回
誰もが知る名作『不思議の国のアリス』。子供の頃、アニメ映画などで見た方も多いでしょうが、原文を読んでみると、驚きの発見が詰まっています。そんな『アリス』の世界の深淵(アビス)を、気鋭の英文学研究者、勝田悠紀さんがご案内します。
※本文で引用する『不思議の国のアリス』の日本語訳は勝田悠紀さんによるものです。
ノンセンス!
少女アリスは不思議の国で、巨大化と矮小化をくりかえす。最終章(第12章
アメリカ文学史に屹立する「何もしない」英雄――『教養としてのアメリカ短篇小説』より、「書記バートルビー」を読み解く第2講を全文公開!
“I would prefer not to.”(「わたくしはしない方がいいと思います」)とは、『白鯨』の著者として知られるハーマン・メルヴィルの短篇小説「書記バートルビー」に出てくる表現です。上司に言いつけられた仕事をこの言葉によって拒絶しつづけ、それ以外一切の説明をしない奇妙な人物・バートルビー。アメリカ文学史に屹立するこの「英雄」の物語が発表されたのは1853年。150年以上前の作品ですが
もっとみるロシアとウクライナは仲の悪い「兄弟国家」? プーチン大統領がウクライナに固執する歴史的理由
国際社会の懸命な説得もお構いなしに、2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻を開始した。なぜプーチン大統領はウクライナにこだわるのか? そもそもウクライナとはどのような国なのか? ロシア政治研究の第一人者・下斗米伸夫さんの著者『プーチンはアジアをめざす』から、第2章「ウクライナで何が起こっているのか」の一部抜粋記事を緊急公開します。
ロシアとウクライナの兄弟関係
ウクライナ問題とはいっ
読解力のレシピ――「読解力」とはどのような能力か? 《「読む」ってなんだろう?――認知科学から考える》第1回
言語の理解と思考の発達に焦点を当て、「学び」の本質について研究を行ってきた、慶應義塾大学教授の今井むつみさん。本連載では、私たちの誰もが日常で当たり前のようにしている「読む」という行為を手掛かりに、そのことを掘り下げて考えます。
衝撃的な調査結果
子どものことばと思考の発達を専門に研究している。言語が概念の習得や思考の発達にどのような役割を果たすのかという問いが研究テーマの中心である。
長
はまちに、ぶり、いくら、うに、白子、きわめつきはあわびの肝――「マイナーノートで」 #11〔寿司食いてえ……〕上野千鶴子
各方面で活躍する社会学者の上野千鶴子さんが、「考えたこと」だけでなく、「感じたこと」も綴る連載随筆。精緻な言葉選びと襞のある心象が織りなす文章は、あなたの内面を静かに波立たせます。
※#01から読む方はこちらです。
寿司食いてえ……
コロナ疎開で自主隔離の間には、物欲も外食欲も減った。たまには外でおいしいもんを……と思うこともなくなった。フラ飯もイタ飯も、なくてもすむ。だが、たったひとつ、なく
また集まれる日を思って――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子
『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、柚木家の「手巻き寿司」をめぐるお話です。
※当記事は連載の第11回です。最初から読む方はこちらです。
#11 手巻き寿司
感染拡大につき、何度目かの自粛生活である。正直言って、この二年間で今が一番精神的にキツい。昨年末、少しだけ自粛を緩めて、友達に会ったり、遠出をしたりした