本がひらく
記事一覧
日比谷の書店員のリアルな日常、街の情景、本の話――〔マダムと黒猫〕 新井見枝香
※当記事はエッセイ連載「日比谷で本を売っている。」の第22回です。第1回から読む方はこちらです。
旅先の温泉街で喫茶店に入った。急勾配な坂の途中にあり、ともすれば看板に気付かず通り過ぎてしまう、ひっそりとした佇まいだ。趣味の合う知人の勧めがなければ、薄暗い地下へ降りるのを躊躇ったかもしれない。背筋の伸びたマダムにコーヒーを注文し、サンドイッチを待つ。ひとり客の私は、マダムとのちょっとした世間話
“分断は「愛」で埋める”没後30年、現代社会に再評価される黒人作家ジェームズ・ボールドウィン――連載「アメリカ、その心の生まれるところ~変革の言葉たち」新元良一
自由・平等・フロンティアを旗印に、世界のリーダーとして君臨してきたアメリカ。様々な社会問題に揺れるこの国の根底には何があるのか? 建国から約230年。そこに培われた真のアメリカ精神を各分野の文化人の言葉の中に探ります。
第5回は、コロナ禍のなかで湧き起こったブラック・ライヴズ・マター運動や、アジア系人種差別問題に心を痛める人たちからの人気が再燃している黒人作家、ジェームズ・ボールドウィンです。
主演・吉沢亮(渋沢栄一役)×草彅剛(徳川慶喜役)対談――栄一あっての慶喜。慶喜あっての栄一。(大河ドラマ「青天を衝け」完結編)
大河ドラマ「青天を衝け」は最終話に向けてラストスパート。渋沢栄一が生涯を通して関わった、徳川慶喜との物語が最後まで描かれていきます。
10月29日(金)発売の『NHK大河ドラマ・ガイド 青天を衝け 完結編』巻頭対談では、最終巻にふさわしく吉沢さんと草彅さんが登場! これまでの撮影や相手への思いを振り返ります。当記事では、撮り下ろしビジュアルとともに、インタビュー全文をお届けします。
いつしか
「NHK出版新書を探せ!」第21回 1つの主張の背後には数多くの論文がある――山口慎太郎さん(経済学者)の場合【前編】
突然ですが、新書と言えばどのレーベルが真っ先に思い浮かびますか? 老舗の新書レーベルにはまだ敵わなくても、もっとうちの新書を知ってほしい! というわけで、この連載では今を時めく気鋭の研究者の研究室に伺って、その本棚にある(かもしれない)当社新書の感想とともに、先生たちの研究テーマや現在考えていることなどをじっくりと伺います。コーディネーターは当社新書『試験に出る哲学』の著者・斎藤哲也さんです。
著書累計250万部超! 世界が注目する物理学者カルロ・ロヴェッリ氏の新作序文を特別公開
2年前に刊行された『時間は存在しない』が話題を呼び、そのエレガントな文体と鋭い洞察が日本でも人気の著者カルロ・ロヴェッリ氏。彼の新作『世界は「関係」でできている~美しくも過激な量子論』が10月29日に発売される。新作のテーマは量子論だが、そこから話題は科学の真髄や哲学にもおよび、わたしたちを“真実”をめぐる旅へといざなう――。発売を記念して、新作の「序文」を先出しでご紹介したい。
深淵をのぞき込
100年の物語、そのバトンを繋ぐ――連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」初代ヒロイン橘安子役・上白石萌音インタビュー
11月1日から放送がスタートするNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は、“朝ドラ”史上初の3世代ヒロインが織り成す、100年のファミリーストーリー。
当記事では、10月25日発売の『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1』より、初代ヒロイン・橘安子を演じる上白石萌音さんの撮り下ろし巻頭インタビューをお届けします。
朝ドラのヒロインには、やっぱり憧れが