連載

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連載「哲学ディベート――人生の論点」【第1回】出生前診断を受けるべきか?

連載「哲学ディベート――人生の論点」【第1回】出生前診断を受けるべきか?

●「哲学ディベート」は、相手を論破し説得するための競技ディベートとは異なり、多彩な論点を浮かび上がらせて、自分が何に価値を置いているのかを見極める思考方法です。 ●本連載では「哲学ディベート」を発案した哲学者・高橋昌一郎が、実際に誰もが遭遇する可能性のあるさまざまな「人生の論点」に迫ります。 ●舞台は大学の研究室。もし読者が大学生だったら、発表者のどの論点に賛成しますか、あるいは反対しますか? これまで気付かなかった新たな発想を発見するためにも、ぜひ視界を広げて、一緒に考えて

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連載 シン・アナキズム 「ヴァンダナ・シヴァ」第3回

連載 シン・アナキズム 「ヴァンダナ・シヴァ」第3回

政治思想史家の重田園江さんによる好評連載「アナキスト思想家列伝」第7回! デイヴィッド・グレーバーの著作をはじめ、いまあらためて注目されているアナキズム思想について、その繊細さと多様性を保持しながら魅力を伝えていく連載です。今回は2人目「ヴァンダナ・シヴァ」の第3回をお届けします。 ※「ヴァンダナ・シヴァ」の第2回を読む方はこちらです。 日本の種苗法改定について  ここで、日本の種苗法改定について簡単に述べておこう。これほど重大な法案がコロナのどさくさでろくに審議もされない

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連載 シン・アナキズム「ヴァンダナ・シヴァ」第2回

連載 シン・アナキズム「ヴァンダナ・シヴァ」第2回

政治思想史家の重田園江さんによる好評連載「アナキスト思想家列伝」第6回! デイヴィッド・グレーバーの著作をはじめ、いまあらためて注目されているアナキズム思想について、その繊細さと多様性を保持しながら魅力を伝えていく連載です。今回は2人目「ヴァンダナ・シヴァ」の第2回をお届けします。 ※「ヴァンダナ・シヴァ」の第1回を読む方はこちら。 「緑の革命」のダークサイド チプコ運動は明確なリーダーを持たない。しかし当面の目的ははっきりしており、それは誤った権力行使を止めることにある。

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シン・アナキズム――連載「アナキスト思想家列伝」by ディオゲネ子(重田園江)

シン・アナキズム――連載「アナキスト思想家列伝」by ディオゲネ子(重田園江)

デイヴィッド・グレーバーの著作をはじめ、いまあらためて注目されているアナキズム思想について、その繊細さと多様性を保持しながら魅力を伝えていく「列伝」形式の連載。今回は2人目「ヴァンダナ・シヴァ」の第1回です。※前回までの「ジェイン・ジェイコブズ編」を読む方はこちら。 ヴァンダナ・シヴァ1 タネとアリストテレス  アリストテレスの世界観というのはとても不思議だ。その不思議の一つは、「可能態(デュナミス)」と「現実態(エネルゲイア)」の区別、そして時間軸に逆らうようなその目的論

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シン・アナキズム――連載「アナキスト思想家列伝」by ディオゲネ子(重田園江)

シン・アナキズム――連載「アナキスト思想家列伝」by ディオゲネ子(重田園江)

 デイヴィッド・グレーバーの著作をはじめ、いまあらためて注目されているアナキズム思想について、その繊細さと多様性を保持しながら魅力を伝えていく「列伝」形式の連載。今回は1人目「ジェイン・ジェイコブズ」の第3回、完結編です。※前回「ジェイン・ジェイコブズ2」を読む方はこちらです。 ジェイン・ジェイコブズ3タワマン、宮下公園、オリンピック  すっかり長くなってしまって、正月返上で(長い原稿を一気に書いたので書いていたのは2021年の正月休み)少し嫌な気分になってきた。だがもう

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《妖精、魔物、魑魅魍魎(2)》」

中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《妖精、魔物、魑魅魍魎(2)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第12回(最終回)です。第1回から読む方はこちらです。 気づかない  パニック映画でよく出てくるのが、大惨事の最中は泥酔して眠りこけ、無事収束した直後に目を覚ます登場人物。周りが死ぬか生きるかの恐怖を味わっていたのも知らず、呑気に欠伸などして観客の笑いをとる。こういう人はラッキーというべ

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シン・アナキズム――連載「アナキスト思想家列伝」by ディオゲネ子(重田園江)

シン・アナキズム――連載「アナキスト思想家列伝」by ディオゲネ子(重田園江)

 デイヴィッド・グレーバーの著作をはじめ、いまあらためて注目されているアナキズム思想について、その繊細さと多様性を保持しながら魅力を伝えていく「列伝」形式の連載。今回は1人目「ジェイン・ジェイコブズ」の2回目です。※前回「ジェイン・ジェイコブズ1」を読む方はこちらです。 ジェイン・ジェイコブズ2 グリニッジ・ヴィレッジの救済  『アメリカ大都市の死と生』第5章で、ジェイコブズは公園というのはただ作ればいいのではないと強調している。私たちはよく「都会には緑がない」「公園を

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《妖精、魔物、魑魅魍魎(1)》」

中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《妖精、魔物、魑魅魍魎(1)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第11回です。第1回から読む方はこちらです。 小さきものたち  人間の居住空間から離れた森や洞穴や水辺に、人間でも神でもない「小さきものたち」がひっそり暮らしている。自然の化身ともいえるそうした精霊、妖精、小人(侏儒)、小鬼といった存在を伝える神話や民間伝承は、世界中で枚挙にいとまがない

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シン・アナキズム――連載「アナキスト思想家列伝」by ディオゲネ子(重田園江)

シン・アナキズム――連載「アナキスト思想家列伝」by ディオゲネ子(重田園江)

 デイヴィッド・グレーバーの著作をはじめ、いまあらためて注目されているアナキズム思想について、その繊細さと多様性を保持しながら魅力を伝えていく「列伝」形式の連載。今回は1人目「ジェイン・ジェイコブズ」の1回目です。※前回を読む方はこちらです。 ジェイン・ジェイコブズ1 俯瞰するモンテスキュー、徒歩で行くルソー 「アナキスト思想家列伝はじめます」宣言をしておきながら、ちっともはじまらないじゃないかと思っていたあなた、お待たせして大変すみません。大学教員は秋が忙しく(おそら

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大澤真幸 連載「真に新しい〈始まり〉のために──コロナ時代の連帯──」第6回(最終回) 人新世のコロナ禍〔後編〕

大澤真幸 連載「真に新しい〈始まり〉のために──コロナ時代の連帯──」第6回(最終回) 人新世のコロナ禍〔後編〕

 コロナ禍のもと、身体的接触がタブーとなるなか孤立した人々の間には亀裂が生じ、社会の分断が進行している。米中をはじめとする大国は露骨な国益を主張し、私たちは国家という枠組みに否も応もなく囚われていく。このような息苦しい時代だからこそ、階級的格差を克服する平等性の実現や、国家という枠を超えた普遍的連帯の可能性というビジョンを、私たちはいま一度真剣に追究するべきではないか――。 「コロナ時代の連帯」の可能性と、そのための思想的・実践的課題に鋭く迫る、著者渾身の論考!  ※連載第1

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