教養・ノンフィクション

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新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐことは可能だったのか?――鳴らされていた警鐘(『パンデミックの世紀』抜粋掲載)

新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐことは可能だったのか?――鳴らされていた警鐘(『パンデミックの世紀』抜粋掲載)

 2019年末に発生するや、瞬く間に世界に拡大した新型コロナウイルス感染症。新たな変異株の登場などもあり、現在も予断を許さない状況が続いています。  医学史家のマーク・ホニグスバウムは『パンデミックの世紀――感染症はいかに「人類の脅威」になったのか』のなかで、未知の病原体によって起こる「次なるパンデミック」のリスクは、以前からさまざまなところで指摘されていたと述べています。それにもかかわらず、なぜ新型コロナウイルスの感染拡大は止められなかったのでしょうか。『パンデミックの世紀

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感染症と人類の格闘の歴史から私たちは何を学べるか?――認識論的盲点をつくらないために(『パンデミックの世紀』抜粋掲載)

感染症と人類の格闘の歴史から私たちは何を学べるか?――認識論的盲点をつくらないために(『パンデミックの世紀』抜粋掲載)

 いまだ収束の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症。変異株の登場によって新たな局面を迎え、事態の推移に対する予断を許さない状況が続いています。  私たちの社会生活に大きな影響を与える感染症の世界的流行、パンデミック。医学史家のマーク・ホニグスバウムは『パンデミックの世紀――感染症はいかに「人類の脅威」になったのか』で、1918年の「スペイン風邪(インフルエンザ)」以降の約100年間に起こった代表的な感染症の流行を取り上げ、未知の病原体が発見されて急速に感染が拡大していく様子

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斎藤幸平×大澤真幸「脱成長コミュニズムは可能か?」――『なぜ、脱成長なのか』『新世紀のコミュニズムへ』刊行記念対談(後編)

斎藤幸平×大澤真幸「脱成長コミュニズムは可能か?」――『なぜ、脱成長なのか』『新世紀のコミュニズムへ』刊行記念対談(後編)

 コロナ下の状況で資本主義の弊害や問題点が明らかになった現在、そのオルタナティブとして注目されるのが「脱成長」であり、「コミュニズム」です。  ヨルゴス・カリスらによる翻訳書『なぜ、脱成長なのか:分断・格差・気候変動を乗り越える』の解説を担当した斎藤幸平さんと、新著『新世紀のコミュニズムへ——資本主義の内からの脱出』を上梓した大澤真幸さん。同時期に近しいテーマで書籍の刊行に関わった二人に、「脱成長コミュニズム」は果たして可能なのか、存分に語り合っていただきました(2021年5

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斎藤幸平×大澤真幸「脱成長コミュニズムは可能か?」――『なぜ、脱成長なのか』『新世紀のコミュニズムへ』刊行記念対談(前編)

斎藤幸平×大澤真幸「脱成長コミュニズムは可能か?」――『なぜ、脱成長なのか』『新世紀のコミュニズムへ』刊行記念対談(前編)

 コロナ下の状況で資本主義の弊害や問題点が明らかになった現在、そのオルタナティブとして注目されるのが「脱成長」であり、「コミュニズム」です。  ヨルゴス・カリスらによる翻訳書『なぜ、脱成長なのか:分断・格差・気候変動を乗り越える』の解説を担当した斎藤幸平さんと、新著『新世紀のコミュニズムへ——資本主義の内からの脱出』を上梓した大澤真幸さん。同時期に近しいテーマで書籍の刊行に関わった二人に、「脱成長コミュニズム」は果たして可能なのか、存分に語り合っていただきました(2021年5

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【対談】大澤真幸×山本貴光「来たるべき破局を越えるために」(後編)

【対談】大澤真幸×山本貴光「来たるべき破局を越えるために」(後編)

気候変動や分断をもたらす資本主義を超えて、コミュニズムに至る。それは、いかにして可能なのか? ──この問いに正面から向き合った大澤真幸さんの新刊『新世紀のコミュニズムへ——資本主義の内からの脱出』の刊行記念対談が、5月1日に行われました(NHK文化センター主催。オンライン)。ゲーム作家・文筆家の山本貴光さんと大澤さんが、パンデミック後に望まれる社会のありかたについて語り合った2時間におよぶ討議の、後編をお届けします。 ※前編を読む方はこちらです。 資本主義の本質と「未来の他

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【対談】大澤真幸×山本貴光「来たるべき破局を越えるために」(前編)

【対談】大澤真幸×山本貴光「来たるべき破局を越えるために」(前編)

気候変動や分断をもたらす資本主義を超えて、コミュニズムに至る。それは、いかにして可能なのか? ――この問いに正面から向き合った大澤真幸さんの新刊『新世紀のコミュニズムへ——資本主義の内からの脱出』の刊行記念対談が、5月1日に行われました(NHK文化センター主催。オンライン)。ゲーム作家・文筆家の山本貴光さんと大澤さんが、パンデミック後に望まれる社会のありかたについて語り合った2時間におよぶ討議の前編をお届けします。 出来事「そのもの」には尽きない感覚 大澤 今日は、僕の新著

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大澤真幸 連載「真に新しい〈始まり〉のために──コロナ時代の連帯──」第6回(最終回) 人新世のコロナ禍〔後編〕

大澤真幸 連載「真に新しい〈始まり〉のために──コロナ時代の連帯──」第6回(最終回) 人新世のコロナ禍〔後編〕

 コロナ禍のもと、身体的接触がタブーとなるなか孤立した人々の間には亀裂が生じ、社会の分断が進行している。米中をはじめとする大国は露骨な国益を主張し、私たちは国家という枠組みに否も応もなく囚われていく。このような息苦しい時代だからこそ、階級的格差を克服する平等性の実現や、国家という枠を超えた普遍的連帯の可能性というビジョンを、私たちはいま一度真剣に追究するべきではないか――。 「コロナ時代の連帯」の可能性と、そのための思想的・実践的課題に鋭く迫る、著者渾身の論考!  ※連載第1

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「コロナ禍では独裁がメリット?」「SNSが民主主義の限界を暴く?」2500年規模の世界史を大胆に整理し、「独裁」を切り口に語りなおす!――新刊『独裁の世界史』より

「コロナ禍では独裁がメリット?」「SNSが民主主義の限界を暴く?」2500年規模の世界史を大胆に整理し、「独裁」を切り口に語りなおす!――新刊『独裁の世界史』より

 世界から独裁者が消えないのはなぜか? テクノロジーの進化が可能にする「デジタル独裁」にどう向き合うべきか?  我々日本人にとって絶対的な「正」に思われる民主政も、歴史をひもとくとあながちそうとは言いきれません。冒頭に挙げた、現代社会における素朴な疑問や喫緊に迫る懸念に答えるには、意外にも古代史にまで遡って先人たちの経験をたどることが近道です。  当記事では、11月10日に発売された古代ローマ史の泰斗・本村凌二氏の新著『独裁の世界史』より、序「いま、なぜ独裁を考えるのか」を一

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ノーベル化学賞2020受賞の新技術「CRISPR-Cas9」――NHK科学・文化部デスクにゲノム編集の「今」を聞く

ノーベル化学賞2020受賞の新技術「CRISPR-Cas9」――NHK科学・文化部デスクにゲノム編集の「今」を聞く

 2020年10月7日、日本時間午後7時、スウェーデン・ストックホルムの王立科学アカデミーが、ノーベル化学賞の受賞者を発表しました。受賞したのは、フランス出身でドイツのマックス・プランク感染生物学研究所のエマニュエル・シャルパンティエ所長と、アメリカ出身でカリフォルニア大学バークレー校のジェニファー・ダウドナ教授の2人。ともにゲノム編集の新手法、「CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)」を開発した研究者です。  当社から2016年に刊行された『ゲノム編集の衝撃 「神の

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大澤真幸 連載「真に新しい〈始まり〉のために──コロナ時代の連帯──」第5回 人新世のコロナ禍〔前編〕

大澤真幸 連載「真に新しい〈始まり〉のために──コロナ時代の連帯──」第5回 人新世のコロナ禍〔前編〕

 コロナ禍のもと、身体的接触がタブーとなるなか孤立した人々の間には亀裂が生じ、社会の分断が進行している。米中をはじめとする大国は露骨な国益を主張し、私たちは国家という枠組みに否も応もなく囚われていく。このような息苦しい時代だからこそ、階級的格差を克服する平等性の実現や、国家という枠を超えた普遍的連帯の可能性というビジョンを、私たちはいま一度真剣に追究するべきではないか――。 「コロナ時代の連帯」の可能性と、そのための思想的・実践的課題に鋭く迫る、著者渾身の論考!  ※連載第1

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