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小説・エッセイ

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人気・実力を兼ね備えた執筆陣によるバラエティー豊かな作品や、著者インタビュー、近刊情報などを掲載。
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宮島未奈『モモヘイ日和』第8回「モモヘイ募集スタート!」

24年本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』の作者・宮島未奈さんの新作小説が「基礎英語」テキストにて好評連載中です。「本がひらく」では「基礎英語」テキスト発売日に合わせ、最新話のひとつ前のストーリーを公開いたします。 とある地方都市・白雪町を舞台に、フツーの中学生・エリカたちが巻き起こすドタバタ&ほっこり青春劇!  9月の「白雪町をよくする会」がはじまった。百平さん改造計画の話し合いに入り、わたしは緊張しながら手を挙げる。  「百平さんを、マスコットキャラクターにするのは

宮島未奈『モモヘイ日和』第7回「夏休みの大発見」

24年本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』の作者・宮島未奈さんの新作小説が「基礎英語」テキストにて好評連載中です。「本がひらく」では「基礎英語」テキスト発売日に合わせ、最新話のひとつ前のストーリーを公開いたします。 とある地方都市・白雪町を舞台に、フツーの中学生・エリカたちが巻き起こすドタバタ&ほっこり青春劇!  夏休み目前となったある朝、学校の前の横断歩道に、背の高い警察官が百平さんと一緒に立っていた。この前の「白雪町をよくする会」で出会った松岡さんだ。  「おはよう

宮島未奈『モモヘイ日和』第2回「犬も歩けばモモヘイに当たる」

24年本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』の作者・宮島未奈さんの新作小説が「基礎英語」テキストにて好評連載中です。「本がひらく」では「基礎英語」テキスト発売日に合わせ、最新話のひとつ前のストーリーを公開いたします。 とある地方都市・白雪町を舞台に、フツーの中学生・エリカたちが巻き起こすドタバタ&ほっこり青春劇!  「迷い犬ですか?」  いきなり話しかけたりして、怒鳴られたらどうするんだろう。怖くなって 目を閉じると、百平さんはミサトの問いかけに対して、「そうなんだ」と応

宮島未奈『モモヘイ日和』第1回「祝・中学入学!」

24年本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』の作者・宮島未奈さんの新作小説が「基礎英語」テキストにて好評連載中です。「本がひらく」では「基礎英語」テキスト発売日に合わせ、最新話のひとつ前のストーリーを公開いたします。 とある地方都市・白雪町を舞台に、フツーの中学生・エリカたちが巻き起こすドタバタ青春劇、スタートです!  「ばっかもーん!!」  空まで届くようなその怒鳴り声に、わたしは耳を疑った。  わたしは白雪町立白雪中学校1年の花岡エリカ。きのう入学したばかりで、一人で

名場面・名文句から読み解く、イギリス小説の傑作——ジェイン・オースティン『高慢と偏見』

オースティン『高慢と偏見』、ブロンテ『嵐が丘』、イシグロ『日の名残り』――。名前は知っているあの傑作小説を、名場面の優れた英文と濃密な文法解説を通してじっくり精読。斎藤兆史氏(東京大学名誉教授)と髙橋和子氏(明星大学教授)の共著による『名場面の英語で味わう イギリス小説の傑作 英文読解力をみがく10講』は、英文の裏側にある意図にまで踏み込んで解釈することで、作品をより深く味わいながら本質的な英文読解力をみがくことのできる一冊です。3月14 日に発売となる本書の刊行を記念して、

戒厳令を前に取り残された在留邦人。迫る期限に切り出すべき選択は――『総理になった男』中山七里/第20回

「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。いよいよ中国が台湾への軍事行動に移ることが現実味を帯び、台湾は戒厳令を出すことに。各国が現地から自国民たちを避難させるなか、国外退避できない在留邦人

圧倒的な軍事力差になすすべはないのか――『総理になった男』中山七里/第19回

「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。台北での騒乱を受け、東アジア諸国が中国と台湾の一触即発のムードに懸念を示すなか、中国は内政不干渉の理屈を持ち出し、干渉する国々に対してきな臭い脅しを

今まさに炎上しようとしている隣家の消火活動を手伝うこともできない――『総理になった男』中山七里/第18回

「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。台湾でのデモで端を発した中国と台湾の睨み合いはまさに一触即発状態。「内政干渉」と他国をけん制する中国を警戒し、“台湾の友人”である日本は何もできずに

隣国での有事はいかにして起こり得るか――『総理になった男』中山七里/第17回

「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。日本でのオリンピック・パラリンピック開催を切り抜けた真垣内閣。しかし、慎策の思いから開会式の中継で台湾を「TAIWAN」と呼称したことが、思わぬかた

スポーツの祭典の裏でうごめく外交問題――『総理になった男』中山七里/第16回

「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。選手たちの思いを胸に、熱いメッセージを伝えてオリンピック・パラリンピック開催の是非を問う国会答弁を乗り切った慎策。いよいよ開会式前日、各国の来賓たち

総理大臣としてオリンピック開催の意義を問う――『総理になった男』中山七里/第15回

「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。東京でのオリンピック・パラリンピック開催まであと数日に迫ったタイミングで舞い込んできた、大会組織委員会理事の逮捕の一報。進むも地獄、退くも地獄のなか

オリンピックを招待した国としての責任――『総理になった男』中山七里/第14回

「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。選手たちから直接声を聞き、オリンピック・パラリンピックの開催に向けて意志が固まった慎策。しかしそこへ次なる試練が舞い込む――  *第1回から読む方は

誰のためのオリンピック・パラリンピックなのか――『総理になった男』中山七里/第13回

「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。東京でのオリンピック・パラリンピック開催を控える日本。莫大な経済効果を考えれば是が非でも開催したいところに、未知のウイルスに重ねてさまざまな問題が日

支えたくなる総理大臣の資質や性格とは――『総理になった男』中山七里/第12回

「もしあなたが、突然総理になったら……」  そんなシミュレーションをもとにわかりやすく、面白く、そして熱く政治を描いた中山七里さんの人気小説『総理にされた男』待望の続編!  ある日、現職の総理大臣の替え玉にさせられた、政治に無頓着な売れない舞台役者・加納慎策は、政界の常識にとらわれず純粋な思いと言動で国内外の難局を切り抜けてきた。かつての党員仲間だった山添国交大臣と意見がかち合ってしまった大隈官房長官は、加納総理の思いに応えるため、山添の説得に動くが――  *第1回から読む方