小説・エッセイ

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“子どもたちの心にアメリカの精神を育む『セサミストリート』の生みの親” ジョーン・ガンツ・クーニー――連載「アメリカ、その心の生まれるところ~変革の言葉たち」新元良一

“子どもたちの心にアメリカの精神を育む『セサミストリート』の生みの親” ジョーン・ガンツ・クーニー――連載「アメリカ、その心の生まれるところ~変革の言葉たち」新元良一

 自由・平等・フロンティアを旗印に、世界のリーダーとして君臨してきたアメリカ。様々な社会問題に揺れるこの国の根底には何があるのか? 建国から約230年。そこに培われた真のアメリカ精神を各分野の文化人の言葉の中に探ります。  第4回は、教育の平等が国力を強くすることに気づいていたアメリカで、1960年代から今なお放送を続ける教育番組の創設者であり、放送作家のジョーン・ガンツ・クーニーです。  ※第1回から読む方はこちらです。 第4回「この番組は決して、才能あるひとりの人間が支

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戦争体験の「継承」――マイナーノートで ♯06 〔被傷体験〕上野千鶴子

戦争体験の「継承」――マイナーノートで ♯06 〔被傷体験〕上野千鶴子

各方面で活躍する社会学者の上野千鶴子さんが、「考えたこと」だけでなく、「感じたこと」も綴る連載随筆。精緻な言葉選びと襞のある心象が織りなす文章は、あなたの内面を静かに波立たせます。 ※#01から読む方はこちらです。 被傷体験  今も胸を刺す記憶がある。 「おひとりさま」シリーズの取材のために、高齢おひとりさまをお訪ねしてインタビューをしていた時のことだ。わたしはおひとりさまになってからの暮らしのあれこれについて聞きたかったのだけれど、話は先立たれた夫の看病と介護、そこに至る

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雨があがり、短い夏が終わろうとしている――「熊本 かわりばんこ #06〔雨と引っ越し〕」田尻久子
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雨があがり、短い夏が終わろうとしている――「熊本 かわりばんこ #06〔雨と引っ越し〕」田尻久子

 長年過ごした東京を離れ故郷・熊本に暮らしの場を移した吉本由美さんと、熊本市内で書店&雑貨カフェを営む田尻久子さん。  本と映画、そして猫が大好きなふたりが、熊本暮らしの手ざわりを「かわりばんこ」に綴ります。 ※#01から読む方はこちらです。 雨と引っ越し  8月半ばだというのに、大雨が幾日も降り続いている。真夏にこんな状態になるなんて人生ではじめてのことだ。普通なら夜も寝苦しいほど暑い時期なのに、気温は25℃前後を行ったり来たりしている。いつもの夏と10℃くらい違う。涼し

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詠み人、毛長犬。――マンガ「それゆけ犬HK~犬放送協会 ⑦『犬HK俳ぬ』」
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詠み人、毛長犬。――マンガ「それゆけ犬HK~犬放送協会 ⑦『犬HK俳ぬ』」

 かわいくてユーモラス、だけどどこかふしぎで不条理な「いぬ」の世界――SNSで話題沸騰中の漫画家・うかうかさんの、地上波放送局(?)が開局! 独特の犬的世界線で繰りひろげられる、あの番組(!)やこの番組(!)のあんなことやこんなこと。果たして今回の番組は――?  ※第1回を読む方はこちらです。 プロフィール うかうか 北海道出身。SNSでアップし続けて話題になった、小犬の毎日をまとめた『小犬のこいぬ』(イーストプレス)が昨年12月に刊行。漫画サイト「souffle」にて「貼

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日比谷の書店員のリアルな日常、街の情景、本の話――〔米とひとりぐらし〕 新井見枝香

日比谷の書店員のリアルな日常、街の情景、本の話――〔米とひとりぐらし〕 新井見枝香

※当記事はエッセイ連載「日比谷で本を売っている。」の第20回です。第1回から読む方はこちらです。  ついに特大の米袋が空っぽになった。実に玄関のたたきの9割を占拠していたそれは、知人が知り合いの農家に頼んで直送してくれたもので、推定30キロの米が詰まっていた。いくら私が食いしんぼうとはいえ、ひとり暮らしの女性である。我が家はアパートの3階にあり、エレベーターがない。額に血管を浮かべた運送会社の人が荷物を下ろす瞬間、潰したAmazonの段ボールを差し込んだのは、我ながらグッジ

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