11月10日に、『愛と性と存在のはなし』という本を刊行した。長いあいだ持ってきた違和感や、未だ言語化されたことのない、もやもやした生きにくさなどに、端を発した本だと言える。が、書き終わって、その先に、あるいはその奥を突き抜けて、希望はあるのだと、自分自身が思えた本だった。 この本…
世界から独裁者が消えないのはなぜか? テクノロジーの進化が可能にする「デジタル独裁」にどう向き合うべきか? 我々日本人にとって絶対的な「正」に思われる民主政も、歴史をひもとくとあながちそうとは言いきれません。冒頭に挙げた、現代社会における素朴な疑問や喫緊に迫る懸念に答えるには…
突然ですが、新書と言えばどのレーベルが真っ先に思い浮かびますか? 老舗の新書レーベルにはまだ敵わなくても、もっとうちの新書を知ってほしい! というわけで、この連載では今を時めく気鋭の研究者の研究室に伺って、その本棚にある(かもしれない)当社新書の感想とともに、先生たちの研究テー…
2020年10月24日、元美術教師の松本五郎(まつもと・ごろう)さんが亡くなられました。松本さんは、太平洋戦争中、北海道・旭川において、教員や学生ら79人が治安維持法違反を理由に検挙された「生活図画教育事件」の被害者の一人です。事件当時、学生だった松本さんは、美術部での活動が治安維持法違…