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NHK出版新書

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ビジネス、哲学、時事、環境、教育、宗教、美術、科学……多彩なジャンルを深くわかりやすく伝えるNHK出版新書の関連記事をラインナップ。
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#新書が好き

最新研究でここまでわかった、おどろきの「香り」の力!

ストレスや不安の軽減から脳機能の向上、治りづらい疾患の緩和・予防まで―—植物の香りは私たちの心身のコンディションに良い影響を与えるとされています。 NHK出版新書『「植物の香り」のサイエンス なぜ心と体が整うのか』では、昨今のめざましい研究から解明され、医療現場でも取り入れられているその具体的な効能を、第一人者がわかりやすく解説します。 今回はその刊行を記念し、本書の一部を特別公開いたします。 はじめに 私たちの日々の生活は、さまざまな香りによって彩られています。料理のおい

直木賞作家・今村翔吾が8人の戦国武将をプロファイリング!

三英傑(信長、秀吉、家康)から、著作『じんかん』の主人公・松永久秀や『八本目の槍』の石田三成まで、直木賞作家・今村翔吾さんが、8人の英雄たちの素顔に迫った新書、『戦国武将を推理する』が発売されました。 武将たちは何を目指し、何に賭け、何に心動かされたのか――今村流推察で解き明かします。 今回は本書の刊行を記念し、「はじめに」を特別公開いたします。 はじめに 私が歴史を好きになったのは何時からだろうか。小学校五年生の頃、古本屋の軒先に置かれていた『真田太平記』全巻を買って貰い

二郎系ラーメン店はなぜ増え続けるのか? 身近な例から楽しく経営学のエッセンスが学べる一冊

二郎系ラーメンやフグ釣り漁船から、寺社のサイドビジネス、転売ヤー、そしてネットワークビジネスまで――。会議室の外で生まれる「野生のビジネス」を経営理論で読み解くことで、楽しく経営学のエッセンスが学べる新書、高橋勅徳さんの『アナーキー経営学』で発売になりました。 今回はその発売を記念し、本書の「はじめに」を特別公開します。 ヘッダーイラスト:ヤギワタル アナーキー経営学をはじめます「養殖された経営理論」と「野生の経営感覚」  書店に行ってみると、ビジネス書は売り場の一角を占

日常は、もっとずっと軽やかになる! 話題の臨床心理士が教える、人の評価や愛情に執着しない技法

自己主張が苦手、頼まれた仕事を断れない、人に会うと気疲れする――。なぜ私たちは自分の気持ちより他人にどう思われるかを優先して、心身をすり減らしてしまうのか? NHK「あさイチ」の出演でもおなじみの臨床心理士、中島美鈴さんが人の評価や愛情に依存せずに「身軽に生きる技術」を、具体的かつ明快に示した新書、『「人の期待」に縛られないレッスン』が発売されました。 今回はその発売を記念し、本書の内容の一部を特別公開します。 はじめに 人間関係の中で、いつも誰かの期待に応えようとして無理

大河ドラマ「光る君へ」の背景がよく分かる! 平安時代の実像が見える快作。

平安時代史、女性史を専門とする服藤早苗さんによる新書『「源氏物語」の時代を生きた女性たち』が刊行されました。 紫式部をはじめとする平安期の女性は、なぜ歴史的な文学作品をのこすことができたのか? 栄華極まり陰謀うごめく貴族社会で、女性たちは何を考え、どのように暮らしていたのか? 歴史の表舞台には立たない女性にも光を当て、彼女たちの結婚・出産・仕事・教養・老後などを通じて、平安時代のリアルを解き明かします。 今回はその発売を記念し、内容の一部を特別公開します。 『源氏物語』の時

行動遺伝学がもたらしたパラダイム転換とは?!「残酷すぎる世界」との向き合い方を論じた決定版。

知性、能力、性格、そして運まで――。行動遺伝学が明らかにしたのは、人間社会のあらゆる面を「遺伝の影」が覆っており、それから誰も逃れられないということだった。私たちは、残酷すぎる世界の真実といかに向き合うべきか。 人気作家の橘玲氏と、行動遺伝学の第一人者である安藤寿康氏が、知能格差社会の真実から遺伝的な適性の見つけ方までを論じ合った本書の発売を記念し、安藤氏による「あとがき」を特別公開します。 遺伝を取り巻く「闇」と「光」 行動遺伝学については2000年に『心はどのように遺伝

知能格差社会の真実から遺伝的な適性の見つけ方まで。人気作家と第一人者が徹底的に論じる!

知性、能力、性格、そして運まで――。行動遺伝学が明らかにしたのは、人間社会のあらゆる面を「遺伝の影」が覆っており、それから誰も逃れられないということだった。私たちは、残酷すぎる世界の真実といかに向き合うべきか。 人気作家の橘玲氏と、行動遺伝学の第一人者である安藤寿康氏が、知能格差社会の真実から遺伝的な適性の見つけ方までを論じ合った本書の発売を記念し、橘氏による「まえがき」を特別公開します。 誰も「遺伝」から逃れることはできない どんな質問にも人間と区別のつかない返答をする生

土葬、風葬、両墓制……日本の滅びゆく葬送を求めて――鵜飼秀徳『絶滅する「墓」――日本の知られざる弔い』

 8月10日、NHK出版新書より、『絶滅する「墓」 日本の知られざる弔い』(鵜飼秀徳著)が刊行されました。  時の権力や死生観、土地や風土に根ざした習俗によって、日本では古来、じつに多様な葬送文化が育まれてきました。しかし、過疎化や高齢化により、現在その文化は風前の灯となっています。  土葬の現在から、肉体と魂を分けて埋葬する「両墓制」、奄美の樹上葬、沖縄の風葬やアイヌの男女別葬、無数の遺骨を粉末状にして固めた「骨仏」まで。全国各地で著者が取材し撮影した写真を多数収載し、また

「NHK出版新書を求めて」第6回 装丁家の目に新書の棚はどう映るのか?――奥定泰之(装丁家)さん、名久井直子(ブックデザイナー)さんの場合

各界で活躍する研究者や論者の方々はいま書店で、とくに「新書コーナー」の前で何を考え、どんな新書を選ぶのか? 毎回のゲストの方に書店の回り方、本の眺め方から現在の関心までをじっくりと伺う、NHK出版新書編集部の連載です。 *第1回から読む方はこちらです。 今回はこの人! 奥定泰之(おくさだ・やすゆき) 1970年愛媛県生まれ。おもに書籍や雑誌のデザインを手がける。『早稲田文学』などの雑誌のほか、小説、詩集、実用書、ビジネス書など幅広いジャンルのデザインをおこなう。第40回、

社会を変える、政治への想像力とは?――三牧聖子『Z世代のアメリカ』

NHK出版新書にて、国際政治学者である三牧聖子さんの新著『Z世代のアメリカ』が刊行されました。アメリカが世界の中で例外的な強さを誇った時代が終わり、国内外でその矛盾や欺瞞が厳しく問いなおされている中で、人口の2割を占め、社会変革の主体として注目されているアメリカのZ世代の視点から、未来のアメリカ、未来の平和を考える一冊です。本記事では刊行を記念して、本書の「はじめに」を公開します。  アメリカは今、政治・外交・社会、さまざまな意味で転換期にある。本書はこの転換期のアメリカを

日本の「常識」が通じない隣国と、今いかに対峙するか?――亀山陽司『ロシアの眼から見た日本』

5月10日、NHK出版新書より『ロシアの眼から見た日本~国防の条件を問いなおす』が発売されました。昨年2月より続くロシアによるウクライナ侵攻で、東アジアにも緊張が続いています。日本の安全保障についての議論も過熱していますが、元ロシア駐在外交官の著者・亀山陽司氏は、戦争の危機を煽るのでなく、なりふり構わぬ防衛力強化を唱えるのでなく、今こそ冷静に、可能性としての「戦争と平和」を問うことが必要だと説きます。これからの東アジア地域の安定を生み出すための、国防の論理とリアリズムとは? 

700万人を教えたカリスマ英語講師が、子どもの英語勉強術を指南!

「英語は早く始めるほどよい?」「英語のシャワーを浴びせるのは効果がある?」  全国の小中高生を多数導いてきた英語講師の関正生さんが、親たちの悩みや疑問に答えた新刊『早期教育に惑わされない! 子どものサバイバル英語勉強術』が発売になりました。  本書は早期教育の誤解を正しながら、親はどのように子どもをサポートすればよいのか、子どもの英語力を伸ばすためには何をすべきか(何をすべきではないか)を綴った実践的な指南書です。今回は発売を記念して、本書の「序章」から抜粋してご紹介します(

雌雄/男女は、2つに分けてもわからない! 生物学の最前線で進む驚きの研究を、第一人者がやさしく語る

 生物はオス/メスが別個に存在しているのではなく、じつは両者は連続している――「性」の本質をそう捉える研究が、生物学の最前線で進んでいます。性は生涯変わり続ける? すべての細胞と、その集まりである臓器や器官は独自に性を持っている? この度刊行された『オスとは何で、メスとは何か?――「性スペクトラム」という最前線』は、生物、とくに哺乳類の性に関する基礎研究を続けてきた著者が、さまざまな生き物の多様な雌雄のあり方と、それを形づくる仕組みの解説を通して、二項対立では語り切れない性本