舞と私ってどこか似てる――NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」ヒロイン・岩倉舞役・福原遥さんインタビュー
10月3日から放送がスタートするNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」は、ヒロインがものづくりの町・東大阪と、自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、夢に向かっていくドラマです。
当記事では、9月26日発売の『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 舞いあがれ! Part1』より、ヒロイン・岩倉舞を演じる福原遥さんの撮り下ろし巻頭インタビューの一部をお届けします。
朝ドラは、私にとって特別な存在。学生時代に視聴者として朝ドラを見ていて、本当に元気や勇気をもらっていました。「よし、頑張ろう!」という気持ちにさせてもらえる作品ばかりでした。
ヒロインを演じることは夢であり、ずっと憧れていました。オーディションは、今までにも4回くらい受けています。「舞いあがれ!」のオーディションでは、自分が出せる力を全部出して、後悔のないようにしようと、その一心で挑みました。だからヒロインに決まったと聞いたときは、本当にうれしかったです。人生でいちばんうれしかったかもしれません! 母もびっくりしたようで、泣いて喜んでくれました。母が「一緒にオーディションを受けていた皆さんの分まで、頑張らないとね!」と言ってくれて、本当にそのとおりだなと思っています。昔、自分が朝ドラからもらった感動や前に進む気持ち、勇気などを、今度は私が届けられる存在になりたいです。
ヒロインの舞はすごく繊細。人の気持ちに敏感で、相手が今どう思ってどうしたいのか、すぐに察知するタイプです。心優しく、人思いですが、それが強すぎるがゆえに、自分の思いや意見をなかなかことばにできません。特に小さいころは、自分のせいで周りの人に迷惑をかけたらどうしようとか、失敗したらどうしようと考える自信のない女の子でした。すぐ熱を出してしまったり、少し弱い部分もあったのですが、根っこの部分では、もっともっと強い人間になりたかったんだと思います。高畑淳子さん演じる祥子ばんばや五島の人たちと交流していくうちに、どんどんどんどん強くなって、こういうことができる人になりたい! とか、周りの人を笑顔にしたい! という思いを人一倍強くしていきます。
実は、舞と私ってどこか似てるんです。私も小さいころ、すごく人見知りで自分の意見が言えない子どもでした。今でもそんな部分があるので、舞に共感して、舞の気持ちを理解して、もっともっと深掘りしながら演じられたらと思っています。
クランクインから3か月ほどたちますが、毎日が青春です(笑)。自転車をこいだり、人力飛行機のサークル「なにわバードマン」のみんなと励ましあったり。日々の出来事を通して、舞がどんどん強くなっているのを実感します。
(中略)
舞は困難や逆風に遭っても、笑顔でそれを乗り越えていきます。舞や家族、幼なじみなどの登場人物が、夢に向かって進む姿を見て、皆さんに少しでも頑張ろうと思っていただけたらうれしいです。
取材・文=安田 光 撮影=篠原伸佳
福原遥さんのインタビュー全文は『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 舞いあがれ! Part1』に掲載しています!
プロフィール
福原 遥(ふくはら・はるか)
1998 年生まれ、埼玉県出身。主な出演作に、映画「賭ケグルイ」、ドラマ
「3 年A 組-今から皆さんは、人質です-」「ゆるキャン△」「アンラッキーガール!」など。NHKでは、Eテレ「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」、ドラマ「正直不動産」に出演。