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伝説が蘇る――『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』発売に寄せて (担当編集者コラム)

本日発売、クイーン史上初の自叙伝である『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』の担当編集者が、本書刊行の裏側とその内容についてつづります。

 2020年1月24日、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイ博士の単著『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』が、翌25日から始まるクイーン通算10回目のジャパン・ツアーに合わせて発売されました!
 この本の発売をひと言で表すならば、「奇跡」としか言いようがないと、発売となった今もそう感じています。なぜ(音楽、とくに洋楽の本をめったに出す機会のない)NHK出版が、本書を刊行することになったのか? それは昨年3月、ロンドンのブックフェアにて、幸運にもブライアン博士ご本人に直接お目にかかり、この本についてお話しできたことがきっかけでした。

 博士がご自身の著書について、幼いころからの趣味である3D(立体)写真について、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットについて、そして、日本でぜひ自分の本を出版したいという熱い想いを、静かに、優しい眼差しで話してくださったのが印象的でした。

 本書は、ブライアン博士が1970年代からずっと撮り続けてきた写真集であるとともに、クイーンというバンドの歴史をはじめて自らがつづった、唯一無二のバイオグラフィです。フレディ・マーキュリーをはじめとするメンバーやスタッフについて、楽曲制作の舞台裏について、世界各地でこれまで行ったさまざまなツアーについて、そしてクイーンのこれからについて――。何より日本のファンにとって嬉しいのは、これが日本向けに書かれたものでないのにもかかわらず、4つのパートにわたって日本でのエピソードが詳細に語られていることでしょう。日本のファンのこと、「神秘的だ」と表現する寺社仏閣のこと、勉強されているカタカナのこと、広島の平和記念資料館を訪れたときのことなど。どのエピソードも、彼らしい繊細で聡明な語り口でつづられています。

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付属の3Dビュワーを使って本書の写真を立体視するブライアン博士

 加えて言えば、ブライアン博士ならではの視点で、フレディ・マーキュリーという不世出のヴォーカリストについて多面的に語られていることも特筆すべきところです。時に衝撃的な内容をも含むそのエピソードの数々からは、「家族」と彼が言う4人の才能豊かなメンバーの、強い絆を垣間見ることができます。

 そして、富永晶子さんという素晴らしい翻訳者によって、ブライアン博士の言葉は、彼の人柄がにじむような洗練された日本語になりました。

 日本版に寄せた序文、日本版限定の特製ブックケース、ポストカードやリーフレットなど数々の購入特典は、すべてブライアン博士から特別な許諾を得て作成しました。世界10か国以上で翻訳されている中で、ブックケースやオリジナルの序文が付属しているのは、じつは日本版だけなんです。

 およそ半世紀にわたる輝かしいクイーン史を、映画「ボヘミアン・ラプソディ」とはまた違う形で、お楽しみいただけたら幸いです。日本のクイーン・ファンにとって、ずっとそばに置いて、何度も読み返してもらえるような、大切な一冊になることを心から願っています。

(担当T)

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