あの名優たちが語る歴代大河ドラマの裏話―「プレイバック大河ドラマ」
2025年大河ドラマ「べらぼう」のドラマ・ガイド前編が12月19日に発売されます。本誌には、大河ドラマファンには見逃せない連載記事があります。過去の出演者の皆さんが出演作品への思いを語り、そしてその年の大河ドラマへのエールを送る連載「プレイバック大河ドラマ」について、担当編集者からのメッセージをお届けします。
豪華俳優陣が語る、過去の出演作
大河ドラマ・ガイドの連載企画として好評の「プレイバック大河ドラマ」。過去の大河ドラマ出演者の皆さんに、作品への思いをたっぷりと語っていただく企画です。2020年放送の「麒麟がくる」ドラマ・ガイド前編で連載が始まってから5年。12月19日発売の「べらぼう」ドラマ・ガイド前編で6年目を迎えます。
「プレイバック大河ドラマ」では、その年の大河ドラマと近接した時代を描いた作品を取り上げています。2020年は、「麒麟がくる」にあわせて戦国時代を描いた作品を取り上げました。連載第1回では、「国盗り物語」(1973年)で織田信長を演じた高橋英樹さん、明智光秀を演じた近藤正臣さんのお2人にご登場いただきました。高橋さんは「信長が光秀につらく当たったのは、誰よりも光秀を愛していたから」という持論を熱く語り、近藤さんは「光秀は出張続きのサラリーマンだと思って演じていた」と振り返りつつ、「麒麟がくる」で光秀を演じる長谷川博己さんに「しっかり見てるで!」とエールを送ってくれました。第2回では「信長」(1992年)の主演・緒形直人さんと「秀吉」(1996年)の主演・竹中直人さんが登場しています。
2021年放送の「青天を衝け」にあわせて、幕末から明治という激動の時代を描いた作品を特集。第4回では「獅子の時代」(1980年)の音楽・主題歌を手がけた宇崎竜童さんが、第6回では「花神」(1977年)で高杉晋作を演じた中村雅俊さんが熱い思いを語りました。
「鎌倉殿の13人」が放送された2022年、第7回では「草燃える」(1979年)で北条政子を演じた岩下志麻さん、第8回では「義経」(2005年)で武蔵坊弁慶を演じた松平健さんが登場。第9回では、今や国際的スターとなった真田広之さんが、足利尊氏役で主演した「太平記」(1991年)を振り返ってくれました。
2023年には「どうする家康」にあわせて、第10回で「德川家康」(1983年)の主演・滝田栄さん、第11回で「武田信玄」の主演・中井貴一さんが登場。そして平安時代を描いた「光る君へ」が放送された2024年、第13回では「風と雲と虹と」(1976年)で貴族の娘・貴子を演じた吉永小百合さん、第14回では「新・平家物語」(1972年)で平清盛を演じた仲代達矢さん、第15回では「炎立つ」(1993~94年)で藤原経清・泰衡の二役を演じた渡辺謙さんが登場。5年間で14作品を紹介しました。ご登場いただいた皆さんは、その後の俳優人生の原点となった大河ドラマ体験を語ってくれました。
さて、「べらぼう」ドラマ・ガイド前編の「プレイバック大河ドラマ」第16回では、「べらぼう」と同じ江戸時代中期を描いた「八代将軍 吉宗」(1995年)を取り上げます。主演の西田敏行さんは、残念ながら2024年10月17日に逝去されましたが、誌面では「大河ドラマの顔」ともいうべき西田さんが「八代将軍 吉宗」への思い、そして「べらぼう」への思いを語ったインタビューを紹介します。さらに吉宗の母・お紋を演じた山田邦子さんが語る、撮影現場での西田さんの思い出を紹介します。「べらぼう」の紹介記事と合わせて、こちらもぜひご注目ください!
トップ写真:「八代将軍 吉宗」西田敏行
執筆:加賀田 透
1962年生まれ、群馬県出身。84年NHK入局、89年からドラマ部所属。これまで携わった作品に大河ドラマ「太平記」「信長」「秀吉」、連続テレビ小説「オードリー」「花子とアン」など。現在NHK出版で大河ドラマ・朝ドラのドラマ・ガイドの編集に携わる。