長編ミステリー小説 「境界線」第4回 中山七里
笘篠刑事の妻・奈津美の身元を騙っていた鬼河内珠美は、かつて陰惨な殺人事件を起こした両親を持ち、世間に対して肩身が狭い思いを抱えて生きていた。珠美が奈津美の身元を入手した経路を探っているさなか、十指を失い、口元を著しく損壊された他殺体発見の一報が入る。この遺体もまた他人の身元を騙ったものだった。
境界線 第4回
プロフィール
中山七里(なかやま・しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。2009年、『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。斬新な視点と華麗などんでん返しで多くの読者を獲得している。他に『総理にされた男』『護られなかった者たちへ』『能面刑事』『TAS 特別師弟捜査員』『静おばあちゃんと要介護探偵』『ふたたび嗤う淑女』『もういちどベートーヴェン』『笑え、シャイロック』など著書多数。20年、デビュー10周年を迎え、記念キャンペーンを実施中。 ※中山七里 デビュー10周年公式Twitterはこちら
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