朝ドラは私の芝居の原点です――連続テレビ小説「おかえりモネ」主演・清原果耶インタビュー
NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」は、宮城・気仙沼湾沖の島に生まれ育ち登米で青春を過ごしたヒロインが、天気予報を通じて人々の役に立ちたいと気象予報士を目指す物語です。
当記事では、5月10日発売の『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 おかえりモネ Part1』より、主人公の永浦百音(ながうらももね)を演じる清原果耶さんの巻頭インタビューをお届けします。清原さんの“朝ドラ”に対する思いや、ヒロインとしての出演が決まったときの思いなど、詳しくお話を伺いました。
友達みたいな家族が応援してくれています
6年前の「あさが来た」で女優デビューした私にとって、朝ドラはお芝居の原点です。「あさが来た」のときは、新人の私に、監督や亀助(きすけ)役の三宅弘城さんが撮影の休みの日に稽古をつけてくださったこともありました。朝ドラでお芝居の楽しさや難しさを学ぶことができたんです。それだけに、「なつぞら」で朝ドラに帰ってこられたときもうれしかったですね。「あさが来た」から進んできた自分の道が、こうして「おかえりモネ」につながったのだと思うと、感謝と喜びの気持ちでいっぱいです。
ヒロインに決まったことは、マネージャーさんをはじめ周りの方々や、家族もすごく喜んで応援してくれました。家族の支えは、やはりいちばん自分の力になります。うちは、友達みたいな距離感の家族で、基本はふざけ合っているんですけど(笑)。私はいろいろ考えたり悩んだりするほうなので、いつも話を聞いてくれたり、寄り添ってくれたりするのが、ありがたいです。
百音の家族である永浦家との共通点があるとすれば、姉妹で育ったということでしょうか。私は次女なのでドラマとは逆ですが、こんな場面で姉は妹に引っ張られがちといった、〝姉妹あるある〟があって、妹として生活してきたからこそ分かることも。お姉ちゃんだったらここでこうするだろうなと想像して、優しい言い方で姉としてセリフを言ってみたりしています。
「おかえりモネ」の脚本の安達奈緒子さんは、「透明なゆりかご」でもご一緒させていただきました。私を知ってくださっているからか、百音という役にも感情移入しやすい気がします。それに気付いたときはほっこり温かい気持ちに。安達さんの思いに応えて、脚本のイメージをみんなで具現化させて届けられたらなと思っています。
取材・文=大内弓子 撮影= 寺田茉布(LOVABLE)
スタイリング=井阪 恵 ヘア&メイク=窪田健吾(aiutare)
プロフィール
清原果耶(きよはら・かや)
2002年生まれ、大阪府出身。15年、連続テレビ小説「あさが来た」で女優デビュー。主な出演作に、映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」「まともじゃないのは君も一緒」、ドラマ「俺の話は長い」など。NHKでは、連続テレビ小説「なつぞら」、「透明なゆりかご」「螢草 菜々の剣」などに出演。