境界線

身元が騙られた遺体の謎。情報化社会の闇を描いた長編ミステリー小説――「境界線」中山七里

 鬼河内珠美が住んでいたアパートを突き止めた笘篠たちは、そこで「東日本大震災被災者キズナ会」のパンフレットを見つける。一方で、官公庁からの個人情報を違法売買していた男への事情聴取によって、情報を買っていた人間がキズナ会の鵠沼駿だったことがわかる。笘篠と小宮山はキズナ会への家宅捜査に赴いて鵠沼の任意同行を求めようとするが、寸前のところで鵠沼に逃げられてしまう。
 ※本記事は連載第7回です。

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境界線 第7回

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プロフィール

中山七里(なかやま・しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。2009年、『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。斬新な視点と華麗などんでん返しで多くの読者を獲得している。他に『総理にされた男』『護られなかった者たちへ』『能面刑事』『TAS 特別師弟捜査員』『静おばあちゃんと要介護探偵』『ふたたび嗤う淑女』『もういちどベートーヴェン』『笑え、シャイロック』など著書多数。20年、デビュー10周年を迎え、記念キャンペーンを実施中。 ※中山七里 デビュー10周年公式Twitterはこちら

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