美術書『NHK 8K ルーブル美術館 ~美の殿堂の500年~』のもとになった番組が、NHK BSプレミアムで、今夜(6月4日深夜)から4週連続再放送!~映像と本で味わう「ルーブルの6月」~
新石器時代から19世紀半ばまでの人類の遺産を収蔵する世界最大級の美術館「ルーブル」。8000年に及ぶ人類の歩みをたどることができるこの美の殿堂の収蔵品は、総数68万点といわれます。〈モナ・リザ〉〈グランド・オダリスク〉〈レースを編む女〉、あるいは〈ミロのヴィーナス〉〈サモトラケのニケ〉……こうした世界に冠たる名作を含むコレクションは、いかにして形作られてきたのでしょうか。
当社刊行の美術書『NHK 8K ルーブル美術館 ~美の殿堂の500年~』は、高精細の画像をふんだんに用いながら、2人の編著者・小池寿子さん(國學院大學教授)と三浦篤さん(東京大学大学院教授)の書き下ろしの論考と語り下ろしの対談で、ルーブルの500年の蒐集史をわかりやすくたどります。
この本のもとになった番組(全4集)が、NHKBSプレミアムで今夜(6月4日深夜)から4週連続で再放送されます。本とともに、映像で堪能するルーブル。BSプレミアムをお見逃しなく!
ルーブル美術館 ~美の殿堂の500年~
第1集 すべてはレオナルド・ダ・ヴィンチから始まった
2021年6月5日(土) 午前1:25~2:24 ※6月4日(金)深夜 今夜です!
第2集 太陽王が夢見た芸術の国
2021年6月12日(土) 午前1:50~2:49 ※6月11日(金)深夜
第3集 革命とナポレオンのルーブル
2021年6月19日(土) 午前1:05~2:04 ※6月18日(金)深夜
第4集 永遠の美を求めて
2021年6月26日(土) 午前1:17~2:16 ※6月25日(金)深夜
セーヌ川をのぞむルーブル美術館のドゥノン翼(第1章の総論から)
番組第1集 すべてはレオナルド・ダ・ヴィンチから始まった
NHK BSプレミアム
2021年6月5日(土) 午前1:25~2:24 ※6月4日(金)深夜 今夜!
ルーブル美術館の500年の歩みをたどるシリーズの番組第1集は16世紀。イタリア・ルネサンスに憧れた国王フランソワ1世が天才レオナルド・ダ・ヴィンチを招き、美の殿堂の礎を築く。王の願いは内乱によってひとたび途絶えるが、フランス美術の萌芽はレオナルドの残した遺産の上にたくましく芽吹いていく。ミケランジェロ、ラファエロなど世界最高の美術品を堪能する。
フランスに招かれたレオルド・ダ・ヴィンチの終の棲家となった「クロ・リュセ城」。レオナルドのアトリエが復元されている(第1章のトビラから/写真提供=ユニフォトプレス)
書籍『NHK 8K ルーブル美術館 ~美の殿堂の500年~』の第1章の目次
フランソワ1世はなぜレオナルドを呼び寄せたか 小池寿子
もう一つの視点から――〈モナ・リザ〉のゆくえ 三浦篤
作品解説 小池寿子+三浦篤
第1章で紹介する主な作品
岩窟の聖母(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
聖母子と聖アンナ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
洗礼者聖ヨハネ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
モナ・リザ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
フランス国王フランソワ1世の肖像(ジャン・クルーエ)
聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ(ラファエロ・サンティ)
抵抗する奴隷/瀕死の奴隷(ミケランジェロ・ブオナローティ)
番組第2集 太陽王が夢見た芸術の国
NHK BSプレミアム
2021年6月12日(土) 午前1:50~2:49 ※6月11日(金)深夜
第2集は17世紀と18世紀。自らを太陽王と名乗ったルイ14世のもとで、フランスは世界に冠たる芸術大国へと成長する。王の死後、振り子が間逆にふれるように現世を謳歌する華やかなロココ芸術が現れる。きら星のごとく一流の芸術家が生まれた時代、ルーブルが誇るこの時代の世界最高の美術品を堪能する。
ルーブル美術館の「カリアティードの間」。ルイ14世の時代に、宮廷の舞踏会や宴が開かれた広間である(第2章のトビラから/写真提供=ユニフォトプレス)
書籍『NHK 8K ルーブル美術館 ~美の殿堂の500年~』の第2章の目次
“フランスらしさ”が生んだ色彩の極致 小池寿子
もう一つの視点から――王立絵画彫刻アカデミー 三浦篤
作品解説 小池寿子+三浦篤
第2章で紹介する主な作品
ルイ14世の肖像(イアサント・リゴー)
サビニの女たちの掠奪(ニコラ・プッサン)
マリー・ド・メディシスの生涯(ピーテル・パウル・ルーベンス)
クロトナのミロ(ピエール・ピュジェ)
オダリスク(フランソワ・ブーシェ)
赤えい(ジャン=バティスト・シメオン・シャルダン)
シテール島の巡礼(ジャン=アントワーヌ・ヴァトー)
番組第3集 革命とナポレオンのルーブル
NHK BSプレミアム
2021年6月19日(土) 午前1:05~2:04 ※6月18日(金)深夜
第3集は18世紀末~19世紀初頭。フランス革命により、王宮ルーブルは初めて「美術館」に。そして登場した英雄ナポレオンは、ルーブル最大の絵画となる〈カナの婚礼〉を戦利品として持ち帰り、自らの姿を大作〈ナポレオンの戴冠〉に描かせて展示。エジプト遠征も行い、古代エジプトに至宝がルーブルにもたらされる端緒を開いた。ルーブルが世界的美術館へ変貌した時代の物語。
フランス革命を経て「中央美術館」となったルーブル。その頃のグランド・ギャラリーを描いたユベール・ロベールの作品(第3章のトビラから/写真提供=ユニフォトプレス)
書籍『NHK 8K ルーブル美術館 ~美の殿堂の500年~』の第3章の目次
ナポレオンが夢見た美術館 三浦篤
もう一つの視点から――死後の礼節 小池寿子
作品解説 三浦篤+小池寿子
第3章で紹介する主な作品
カナの婚礼(パオロ・ヴェロネーゼ)
書記座像(古代エジプト美術)
宰相ロランの聖母(ヤン・ファン・エイク)
金貸しとその妻(クエンティン・マサイス)
ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠(ジャック=ルイ・ダヴィッド)
グランド・オダリスク(ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル)
聖母戴冠(フラ・アンジェリコ)
番組第4集 永遠の美を求めて
NHK BSプレミアム
2021年6月26日(土) 午前1:17~2:16 ※6月25日(金)深夜
第4集は19~20世紀。この時代、古代ギリシャの傑作「サモトラケのニケ」がルーブルに到着。一方「我々の美」を求め、ドラクロワは同時代の革命を描き、傑作〈民衆を導く「自由」〉を生み出す。近代化され繁栄する社会の中、フェルメールが再発見され、埋もれていた中世宗教画の傑作〈ピエタ〉も発掘される。2度の大戦下、ルーブルは無事守られた。至宝が語りかける人間の真実。
ルーブル美術館の中庭・ナポレオン広場には「ルーブルピラミッド」が建っている。1988年完成(第4章のトビラから/写真提供=ユニフォトプレス)
書籍『NHK 8K ルーブル美術館 ~美の殿堂の500年~』の第4章の目次
芸術の再発見とコレクションの変貌 三浦篤
もう一つの視点から――擬人像の系譜 小池寿子
作品解説 三浦篤+小池寿子
第4章で紹介する主な作品
7月28日――民衆を導く「自由」(ウジェーヌ・ドラクロワ)
ミロのヴィーナス(ヘレニズム時代)
サモトラケのニケ(ヘレニズム時代)
アモルの接吻で蘇るプシュケ(アントニオ・カノーヴァ)
ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴(レンブラント・ハルメンスゾン・ファン・レイン)
レースを編む女(ヨハネス・フェルメール)
ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンのピエタ(アンゲラン・カルトン)
番組と本をさらにぐっと深く楽しんでいただくための連載記事を6月11日・6月18日・6月25日に配信する予定です。ご期待ください。