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シリーズ累計50万部突破! 心を揺さぶる社会派ヒューマンミステリーの金字塔――『彷徨う者たち』中山七里

累計50万部突破「宮城県警シリーズ」最新作 

 宮城県を舞台に起こる殺人事件に迫りながら、事件の関係者を通してその地に根差す人々の人間模様を描いた社会派ヒューマンミステリー「宮城県警シリーズ」。これまで当シリーズでは、ひたむきに現実に向き合う人々の生き様を描き、その切なさや感動が多くの読者の涙を誘ってきました。
 生活保護制度を題材に、佐藤健さん主演で映画化された第一作『護られなかった者たちへ』、震災からの復興とその闇ビジネスを描いた第二作『境界線』、そして、最新作かつ完結編の『彷徨う者たち』では、職務と友情との狭間で揺れる絆を描きます。復興が進む、東日本大震災の被災地に根ざす人々。その間で激しく揺れ動く心情と人間模様を描いた、著者渾身のヒューマンミステリーです。「宮城県警シリーズ」三部作、堂々の完結編『彷徨う者たち』が本日発売です。

空に架かる虹が示す未来は……

あらすじ

あの日、流された絆があった。
 災害公営住宅への移転に伴い解体作業が進む仮設住宅の一室で見つかった他殺体。発見場所は出入り口がすべて施錠された完全密室、被害者は町役場の仮設住民の担当者だった。笘篠誠一郎刑事と蓮田将悟刑事は仮設住民と被害者とのトラブルの可能性を想定し、捜査にあたる。そこで遭遇したのは、蓮田にとって忘れがたい決別した過去に関わる人物だった。在りし日の友情と恋。立ちはだかる悔恨と贖罪。選ぶべき自分は刑事か、友か――。

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「本がひらく」で連載され、加筆・修正を加えて単行本化された本書。「本がひらく」では連載第1回を試し読みいただけますので、気になった方はこちらもぜひご覧ください。

書店員をはじめ数々の熱い反響が集まる!

 事前に「NetGalley」(出版社が提供する発売前の作品をデジタルデータで読めるサービス)で公開したゲラを読んでくださった方々から多くの熱い感想が寄せられました。その一部をご紹介します。

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バラバラになっていたピースが集まり、少しずつ修復していくような、再生と回復の人間ドラマ。ラストの真実に辿り着いた時、熱い涙が流れました。(書店関係者)

孤独を、深く、深く掘り起こした傑作だった。この重厚な物語を読み終えたとき、この作品の中で傷ついた登場人物達の、いったい「誰」が悪かったのだろうと考えずにはいられなかった。(書店関係者)

震災後の被災地の現状、失った者と失わなかった者の間にある大きな溝。被災しなかった者には想像もつかない苦しみが未だにあるのだと知らされました。ミステリーとして素晴らしいことは言うまでもないのですが、こういった現状を世の中に伝えていく一つの手段として小説があるのだと教えてくれる作品でもあると思います。(書店関係者)

意外ながらも納得の真相に、巧みなトリックも堪能できるミステリー。(書店関係者)

震災はビジネスだ、という本音も見えつつ、実際にそこで暮らしていかねばならない被災者への寄り添いの気持ちを、今回この本で本当の意味で知ったような気がします。(メディア/ジャーナリスト)

辿り着いた結末は、どんでん返しのどんでん返しに合うという、もの凄い結果。久々に中山さんらしい社会派ミステリーを堪能させていただきました。シリーズ完結が残念なくらい素敵な作品でした。(レビュアー)

被災者に必要な復興とはどうあるべきかということを全くわかっておらず、この本に教えられた。作中の「被災した人たちは今も拠り所を失ったまま彷徨っている」という言葉が頭を巡る。(レビュアー)

本当の意味での「復興」とはと考えさせられる。震災が無ければ起きなかった犯罪を3作読んで本当に支援になることは何なのか考えなければならない。真の復興はまだまだ終わらない。(レビュアー)

密室のトリック、ホワイダニット、そして決して覆せない疵からの向き合い方。特に終盤からの畳み掛けがすごくて、本筋に関するホワイダニットが非常に印象深かった。(レビュアー)

(NetGalley会員レビューより一部抜粋)

数量限定商品や刊行記念特典も

 『護られなかった者たちへ』『境界線』『彷徨う者たち』を3冊セットにして、オリジナルデザインの特製BOXに収めてAmazonにて数量限定で販売いたします。特典として、『護られなかった者たちへ』に登場した利根勝久と“名簿屋”五代良則の出会いを描いた書き下ろし掌編小説「出所の日」や、3作品それぞれの主な登場人物関係図、シリーズを書き終えての心境を綴った著者メッセージを収載した小冊子が付いてきます。
 さらに、著者の中山七里さんが3冊すべてに直筆でサインとナンバリングした、唯一となる特別仕様の特製BOXセットです。
 ※在庫残りわずかとなりますので、ぜひこの機会にご購入ください。

オリジナルデザイン特製BOX
単行本には全て著者直筆サイン&ナンバリング入り

 また、宮城県内の書店、紀伊國屋書店全店、くまざわ書店一部店舗では、南三陸町の海をメインデザインに据えたカバーを数量限定でお配りいたします。こちらはなくなり次第終了となりますので、ぜひお早めにお求めください。
 ※配布方法は書店によって異なります。

南三陸町の海に昇る朝日をメインビジュアルにした限定カバー

著者プロフィール

写真 平岩享

中山七里(なかやま・しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。『さよならドビュッシー』にて第8回「このミステリーがすごい!」大賞で大賞を受賞し、2010年に作家デビュー。著書に、『境界線』『護られなかった者たちへ』『総理にされた男』(以上、NHK出版)、『絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―』(新潮社)、『こちら空港警察』(KADOKAWA)、『いまこそガーシュイン』(宝島社)、『能面刑事の死闘』(光文社)、『殺戮の狂詩曲』(講談社)ほか多数。

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