小説・エッセイ

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日比谷で働く書店員のリアルな日常、街の情景、本の話――「日比谷で本を売っている。〔焼き野菜と短歌〕」新井見枝香

日比谷で働く書店員のリアルな日常、街の情景、本の話――「日比谷で本を売っている。〔焼き野菜と短歌〕」新井見枝香

※当記事はエッセイ連載の第14回です。第1回から読む方はこちらです。  知人の作家が、Twitterのリプライで焼き野菜の作り方を質問され、なぜそんなことを聞くのかと困惑していた。彼女は料理研究家でも野菜の専門家でもない。そもそも焼き野菜は、野菜を焼いただけである。投稿した写真には、焦げ目が付くほどしっかり焼いた白菜と、茹でて酢味噌を添えたホタルイカ、皿にたっぷり盛っただけの生ハムが写っていた。統一感がなく、器もバラバラである。つまり今日は何でもない日で、いつも通りの晩酌タ

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