小説・エッセイ

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世界は哀しくも愛おしく、そして不確かな存在――「八咫烏シリーズ」著者・阿部智里の短編小説『唯一の君』

世界は哀しくも愛おしく、そして不確かな存在――「八咫烏シリーズ」著者・阿部智里の短編小説『唯一の君』

累計130万部を突破中の大人気和風ファンタジー小説「八咫烏シリーズ」の著者が描く、生命と尊厳、現実と虚構が入り交じる不可思議な世界。前作『秘密のお客さま』に続く、待望の短編小説第2弾。 「すぐる。お前、お見合いをしてみないか?」  苺のショートケーキを頬張っていた僕は、唐突なお父さんの言葉にぽかんとした。 「お見合い? 僕が?」 「とても素敵なお嬢さんから、そういうお話があったんだ。どうだろうか?」  どうだろうか、と言われても。  今日は僕の十八歳の誕生日だった。  数分

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