連載

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日比谷で働く書店員のリアルな日常、日比谷の情景、そして、本の話――新井見枝香「日比谷で本を売っている。〔おでん屋台と綿入れはんてん〕」

日比谷で働く書店員のリアルな日常、日比谷の情景、そして、本の話――新井見枝香「日比谷で本を売っている。〔おでん屋台と綿入れはんてん〕」

※当記事はエッセイ連載の第13回です。第1回から読む方はこちらです。  近所の小学校の校庭を囲むフェンスに、生徒が夏休みの宿題で作った俳句が掲示されている。どうも冬休みには作らなかったようで、枯れ葉が散って3学期が始まっても、そのままだ。特に冷え込む今日この頃、前を通る度に、夏が恋しくなって仕方がない。  私が小学生の頃は、優秀な作品だけが貼られたものだが、生徒数の違いか、平等に拘(こだわ)る時代のせいか、おそらく全校生徒の作品をランダムに並べていると思われた。 《暑き日

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