連載

186
日比谷で働く書店員のリアルな日常、日比谷の情景、そして、本の話――エッセイ「日比谷で本を売っている。」第9回 〔ヤクルトと本〕新井見枝香

日比谷で働く書店員のリアルな日常、日比谷の情景、そして、本の話――エッセイ「日比谷で本を売っている。」第9回 〔ヤクルトと本〕新井見枝香

※連載第1回から読む方はこちらです。 「ヤクルトレディ」に初めて会った。もちろん道ですれ違うことは何度もあったが、制服を着た彼女たちは、たいてい自転車に乗って、スイスイとどこかへ向かっている。「1本くださいな」と声を掛けて呼び止めるのは気がひけるし、そもそもそういう石焼き芋的な買い方をしている人を、見たことがない。だが、ヤクルトレディは思いがけず近くにいた。ある職場で先輩と雑談をしている際、彼女が元ヤクルトレディであり、辞めた今でも、ヤクルト愛があることを知ったのである。

スキ
29