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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《ただならぬ気配②》」

中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《ただならぬ気配②》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第10回です。第1回から読む方はこちらです。 めくるめく建造物  建造物は寒暖や敵から身を守る一方で、閉じ込める装置にもなる。そして人間というものは常に、あるいは時として、何らかの意味で――必ずしも物理的ではなくとも――自分を囚われ人と感じることがある。  そうした思いをすくいあげ、驚く

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