教養・ノンフィクション

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評伝 『ECDEAD あるラッパーの生と死』 「ECD/石田義則の命日にあたって」 磯部 涼

評伝 『ECDEAD あるラッパーの生と死』 「ECD/石田義則の命日にあたって」 磯部 涼

 2020年1月24日にスタートした、ECDさんの生涯を評伝として描く連載。おかげさまで多くの方から反響がありました。現在、第2回公開に向けて執筆を進めている磯部涼さんから、メッセージが届きました。磯部さんはECDの不在に何を思うのか。連載の再開を楽しみにお待ちください!  2021年1月24日は、ECDこと石田義則が亡くなってから3年目の命日にあたる。  石田さんにまず謝らなければいけないのは、昨年の今日、『ECDEAD』と題した評伝のプロローグを発表したのにもかかわらず

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「ソウルマンの死~追悼・志村けん」 輪島裕介

「ソウルマンの死~追悼・志村けん」 輪島裕介

 志村が死んだ。という言い方は、常識的には不謹慎で敬意を欠くものだろう。しかし、毎週「志村、うしろ、うしろ」と真顔で叫んでいた1974年生まれ(そう、彼がドリフに加入した年だ)の私にとって、「コメディアン・志村けんさんが亡くなりました」といった「正しい」言い方はどうしても馴染めない。舞台や画面上の演者と、客席やお茶の間の観衆を明確に区別したうえで、観衆を興奮の渦に巻き込んでゆく芸能者に対して、あたかも個人的な知り合いのように馴れ馴れしく敬称をつけて呼ぶことはむしろ失礼であるよ

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伝説が蘇る――『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』発売に寄せて (担当編集者コラム)

伝説が蘇る――『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』発売に寄せて (担当編集者コラム)

本日発売、クイーン史上初の自叙伝である『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』の担当編集者が、本書刊行の裏側とその内容についてつづります。  2020年1月24日、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイ博士の単著『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』が、翌25日から始まるクイーン通算10回目のジャパン・ツアーに合わせて発売されました!  この本の発売をひと言で表すならば、「奇跡」としか言いようがないと、発売となった今もそう感じて

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評伝 『ECDEAD あるラッパーの生と死』第1回 「あるリスナーの回想(前書きにかえて)」 磯部 涼

評伝 『ECDEAD あるラッパーの生と死』第1回 「あるリスナーの回想(前書きにかえて)」 磯部 涼

2018年1月に57歳で他界したラッパー、ECD。私小説家でもあり社会運動家でもあった彼の生涯を、『ルポ 川崎』が注目を集めたライター・磯部涼が描く。2000年代初頭からECDと親交を深め、併走してきた著者にしか描けない画期的評伝! その夜、ダンスフロアで  ECDについて考えると思い出す光景がある。  高速道路の高架に空を覆われた通りの、雑居ビルの地下にある小さなクラブ。薄暗い店内はふたつのスペースに仕切られていて、左半分がバー、右半分がダンスフロアになっている。平日の

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伝説の歴史を味わう!「MUSIC LIFE」元編集長・増田勇一氏による『QUEEN in 3-D』最速レビュー

伝説の歴史を味わう!「MUSIC LIFE」元編集長・増田勇一氏による『QUEEN in 3-D』最速レビュー

増田勇一  正直に白状すると「時間がかかっても構わないから、これは原書で読みたい」などと思って購入しておきながら、読みかけのまま本棚の飾りになってしまっている英語の書籍が、我が家にはいくつかある。『QUEEN in 3-D』がそうなりかけている、という方も実は少なくないのではないだろうか。もちろんこの本は、フォト・バイオグラフィと銘打たれていることからも明らかなように、写真の豊富さと貴重さ、しかもその多くを立体で味わうことができるという点を特徴とするものであり、眺めているだ

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