「アントロポセン」から「ノヴァセン」へ――コロナでバーチャル化が進んだ今読むべき書 『WIRED』日本版編集長 松島倫明
「ガイア理論」の提唱者で、100歳となった世界的科学者ジェームズ・ラヴロック氏が地球と生命の未来を予測した書『ノヴァセン』を刊行して話題となっています。邦訳を務めた『WIRED』日本版編集長の松島倫明さんに、本書との出合いや魅力について伺いました。
――本書に着目した理由を教えてください。著者のラヴロックに注目していたのでしょうか?
ラヴロックが環境活動の論理的支柱となっているガイア理論を唱えた人物だというのはもちろん知っていました。それこそ日本だとガイア理論に影響を