教養・ノンフィクション

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「物理学の面白さをみんなのものに――ロヴェッリ新作への扉」冨永 星(翻訳家)

 物理学者の著作が世界中でベストセラーになるという、ちょっと珍しい事態が起きている。著者の名はカルロ・ロヴェッリ。イタリア人の理論物理学者だ。その著作の世界での累計発行部数は250万部を超えている。日本では新作の『世界は「関係」でできている』が発売になったところだが、今回は訳者の冨永星氏にロヴェッリの著作の特長や、新作をより深く楽しんでいただくための書籍や対話の記録を紹介していただいた。 物理学の面白さをみんなのものに  芸術作品や文学作品であれば、興味を持ちさえすれば誰で

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著書累計250万部超! 世界が注目する物理学者カルロ・ロヴェッリ氏の新作序文を特別公開

2年前に刊行された『時間は存在しない』が話題を呼び、そのエレガントな文体と鋭い洞察が日本でも人気の著者カルロ・ロヴェッリ氏。彼の新作『世界は「関係」でできている~美しくも過激な量子論』が10月29日に発売される。新作のテーマは量子論だが、そこから話題は科学の真髄や哲学にもおよび、わたしたちを“真実”をめぐる旅へといざなう――。発売を記念して、新作の「序文」を先出しでご紹介したい。 深淵をのぞき込む  チャスラフとわたしは、砂浜に座り込んでいた。香港で開催された会議の午後の休

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