教養・ノンフィクション

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「愛と性と存在のはなし」第6回 〔愛と欲望の痛みと傷〕 赤坂真理

「愛と性と存在のはなし」第6回 〔愛と欲望の痛みと傷〕 赤坂真理

※連載第1回から読む方はこちら すべてが性愛になる  前回、フレディ・マーキュリーとクイーンを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』のことを書いた。  対比で思い出すのは、フランスの女性作家マルグリット・デュラスの少女期の自伝的小説『愛人 ラマン』だ。  いや、対比というよりは連想。  主人公に男女というちがいがありながら、不思議なほどよく似た手ざわりのものとして、わたしは両者を思い起こす。  両方とも「植民地」での性愛が核の部分にある。そこが起点となっている。フランス

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「愛と性と存在のはなし」第5回 〔『ボヘミアン・ラプソディ』に見るマジョリティの希望〕 赤坂真理

「愛と性と存在のはなし」第5回 〔『ボヘミアン・ラプソディ』に見るマジョリティの希望〕 赤坂真理

 sometimes I wish I’d never been born at all.  そう、まったく生まれないほうがよかった。  影も形も。  こんなに孤独なら。  この世界に属せない、疎外感だけなら。  存在するということの、まったき孤独。   孤独だから、誰かを求めるのか。  求めても孤独。  本当の望みなど、知らないほうがよかった。  本当の自分をわかりたいだなどと。  かなわないなら。  手に入らないなら。  このふたつに分かれた世界に、望むものが、ないのな

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伝説が蘇る――『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』発売に寄せて (担当編集者コラム)

伝説が蘇る――『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』発売に寄せて (担当編集者コラム)

本日発売、クイーン史上初の自叙伝である『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』の担当編集者が、本書刊行の裏側とその内容についてつづります。  2020年1月24日、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイ博士の単著『QUEEN in 3-D クイーン フォト・バイオグラフィ』が、翌25日から始まるクイーン通算10回目のジャパン・ツアーに合わせて発売されました!  この本の発売をひと言で表すならば、「奇跡」としか言いようがないと、発売となった今もそう感じて

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伝説の歴史を味わう!「MUSIC LIFE」元編集長・増田勇一氏による『QUEEN in 3-D』最速レビュー

伝説の歴史を味わう!「MUSIC LIFE」元編集長・増田勇一氏による『QUEEN in 3-D』最速レビュー

増田勇一  正直に白状すると「時間がかかっても構わないから、これは原書で読みたい」などと思って購入しておきながら、読みかけのまま本棚の飾りになってしまっている英語の書籍が、我が家にはいくつかある。『QUEEN in 3-D』がそうなりかけている、という方も実は少なくないのではないだろうか。もちろんこの本は、フォト・バイオグラフィと銘打たれていることからも明らかなように、写真の豊富さと貴重さ、しかもその多くを立体で味わうことができるという点を特徴とするものであり、眺めているだ

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