NY在住の社会学者が考える、現代日本の閉塞感を突破するためのキーワードとは?
池上英子(ニュー・スクール大学大学院教授)
「見え方・感じ方のマイノリティ」である自閉症当事者たちには、驚きの世界観としなやかな知性が備わっている――。新著『自閉症という知性』(小社刊)において、ニューロ・ダイバーシティ(神経構造の多様性)の視点から私たちの世界を捉えなおした著者による特別寄稿。
ニューヨークの大学で教えるようになってから、もう20年ほどになります。
こちらの地下鉄は、日本的な基準からするとかなり汚くて狭い。しかし、そんな地下鉄がニューヨークの象徴とも