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教養・ノンフィクション

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各分野における最新の知識や再発見、情報の最前線から得た知見など、半歩先の知的好奇心を満たす記事を公開中。
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#西洋絵画

『NHK8Kルーブル美術館』の愉しみ方・再び!(後編)

『NHK8Kルーブル美術館~美の殿堂の500年~』のもとになった番組(全4集)のうち、第3集と第4集が今夜再放送されます! 第3集「革命とナポレオンのルーブル」          BSプレミアム 10月23日(土)午前1:25から ※22日(金)の深夜 第4集「永遠の美を求めて」               BSプレミアム 10月23日(土)午前2:25から ※22日(金)の深夜  この再放送にあわせて、「本がひらく」で今夏連載した〈『NHK8Kルーブル美術館』の愉しみ方

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『NHK8Kルーブル美術館』の愉しみ方・再び!(前編)

『NHK8Kルーブル美術館~美の殿堂の500年~』のもとになった番組(全4集)が、BSプレミアムで再放送されます。 第1集「すべてはレオナルド・ダ・ヴィンチから始まった」 BSプレミアム 10月16日(土)午前1:25から ※今夜15日(金)の深夜 第2集「太陽王が夢見た芸術の国」            BSプレミアム 10月16日(土)午前2:25から ※今夜15日(金)の深夜 第3集「革命とナポレオンのルーブル」          BSプレミアム 10月23日(土)午前

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ルーブルはあなたを待っている! ――「『NHK8Kルーブル美術館』の愉しみ方」第4回

『NHK8Kルーブル美術館~美の殿堂の500年~』は、同名の8K番組をもとに、名作を鑑賞しながらルーブルのコレクション史をひもといていく美術書です。編著者は、小池寿子さん(國學院大學教授)と三浦篤さん(東京大学大学院教授)とNHK「ルーブル美術館」制作班。このみなさんが本の完成後に久しぶりに集まりました。8K番組の学術監修を務めた小池さんと三浦さんは同世代の西洋美術史家で、本のなかでは丁々発止の対談を繰り広げていますが、久々の邂逅でも2人は縦横無尽に語り合いました(そして番組

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ルーブルの近代――「『NHK8Kルーブル美術館』の愉しみ方」第3回

『NHK8Kルーブル美術館~美の殿堂の500年~』は、同名の8K番組をもとに、名作を鑑賞しながらルーブルのコレクション史をひもといていく美術書です。編著者は、小池寿子さん(國學院大學教授)と三浦篤さん(東京大学大学院教授)とNHK「ルーブル美術館」制作班。このみなさんが本の完成後に久しぶりに集まりました。8K番組の学術監修を務めた小池さんと三浦さんは同世代の西洋美術史家で、本のなかでは丁々発止の対談を繰り広げていますが、久々の邂逅でも2人は縦横無尽に語り合いました(そして番組

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ロココからナポレオンの時代へ ――「『NHK8Kルーブル美術館』の愉しみ方」第2回

『NHK8Kルーブル美術館~美の殿堂の500年~』は、同名の8K番組をもとに、名作を鑑賞しながら、ルーブルのコレクションを築いた時代・担い手たちの物語をひもといていく美術書です。編著者は、小池寿子さん(國學院大學教授)と三浦篤さん(東京大学大学院教授)とNHK「ルーブル美術館」制作班のみなさん。本の編集制作の過程でやりとりを重ねてきたこの面々が、完成後の初夏のある日、久しぶりに集まりました。8K番組の学術監修を務めた小池さんと三浦さんは同世代の西洋美術史家で、本のなかではこの

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《妖精、魔物、魑魅魍魎(2)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第12回(最終回)です。第1回から読む方はこちらです。 気づかない  パニック映画でよく出てくるのが、大惨事の最中は泥酔して眠りこけ、無事収束した直後に目を覚ます登場人物。周りが死ぬか生きるかの恐怖を味わっていたのも知らず、呑気に欠伸などして観客の笑いをとる。こういう人はラッキーというべき

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《妖精、魔物、魑魅魍魎(1)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第11回です。第1回から読む方はこちらです。 小さきものたち  人間の居住空間から離れた森や洞穴や水辺に、人間でも神でもない「小さきものたち」がひっそり暮らしている。自然の化身ともいえるそうした精霊、妖精、小人(侏儒)、小鬼といった存在を伝える神話や民間伝承は、世界中で枚挙にいとまがない。

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《ただならぬ気配②》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第10回です。第1回から読む方はこちらです。 めくるめく建造物  建造物は寒暖や敵から身を守る一方で、閉じ込める装置にもなる。そして人間というものは常に、あるいは時として、何らかの意味で――必ずしも物理的ではなくとも――自分を囚われ人と感じることがある。  そうした思いをすくいあげ、驚くべ

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《ただならぬ気配①――廃墟・牢獄・脳内風景》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第9回です。第1回から読む方はこちらです。 廃墟趣味  廃墟は独特のオーラを発している。歴史を語り、過去の栄光を偲ばせ、死者を蘇らせ、遠い未来をも想像させる。何よりそこには、ロマンと恐怖を撚り合わせた凄絶な美がある。幻影として、記憶として、ただならぬ気配としての美……。  だからこそヨーロ

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《善悪と美醜、不思議な悪魔と天使たち(2)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第8回です。第1回から読む方はこちらです。 地獄と天国  洋の東西を問わず、地獄の描写は芸術家たちの創作欲を著しく刺激し、個性あふれる世界が構築されている。一方、天国。そこは常に花咲き乱れ、芳香が漂い、誰もが満ち足りて幸せ、というのだから独自色は出しにくい。  昔のフランス映画にこういうの

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《善悪と美醜、不思議な悪魔と天使たち(1)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第7回です。第1回から読む方はこちらです。  ギリシャ神話と違ってキリスト教絵画に異形のものは登場しないのではないか、と思えばそんなことはない。旧約・新約聖書、外典や聖人伝をも含む宗教画には、唯一神、神の子イエス、天使、悪魔、聖人、人間が織りなすダイナミックな世界が展開されており、異形や残

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《古今東西、世にも奇妙なキメラたち(2)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第6回です。第1回から読む方はこちらです。  実在の動物を継ぎはぎして創り出した異形の生きものは、ほとんどが退治されるべき存在、つまり神(族)や人間にとっての敵、ネガティヴなイメージだったが、中にはそうでない事例もある。いくつか見てゆこう。 いるのにいない、いないのにいる  動物の雄とい

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《古今東西、世にも奇妙なキメラたち(1)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第5回です。第1回から読む方はこちらです。 「キメラ(英語chimera)」という生物学用語がある。一個体の中に異なる遺伝子型の細胞が共存する現象、またその個体を指す。一九〇七年にドイツの植物学者ハンス・ヴィンクラーが、トマトとイヌホオズキを接ぎ木して作ったものをキメラと命名した(ちなみに

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《人はなぜヘビを嫌い、恐れるのか?(2)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第4回です。第1回から読む方はこちらです。 ペルセウスと蛇  前回は蛇に女性を重ねて恐怖と恍惚を覚えた事例を紹介したが、ここからは人外の存在、化け物としての蛇を取り上げる。  まずは再びペルセウス。彼は蛇に縁があるようで――。  蛇女メドゥーサを殺したペルセウスは、その首を自らの盾に付け

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