#ペシャワール会

アフガニスタンで65万人の命をつなぎ、凶弾に倒れた医師は、何を語ったのか――自身について多くを語らなかった中村哲さんの心の内にふれる
2019年12月4日、アフガニスタンで銃撃され亡くなった医師・中村哲さん。生前の中村さんが出演したNHK「ラジオ深夜便」の6番組より、インタビューに答えるその肉声を忠実に再現した、『わたしは「セロ弾きのゴーシュ」』が2021年10月25日に発売します。「長年の活動の原動力は何でしょうか?」という、インタビュアーの問いに対して、自らを宮沢賢治の童話の主人公「セロ弾きのゴーシュ」にたとえた中村さん。本書は、感慨や本音が随所に表れ、その心の内を知ることのできる貴重な証言の記録です
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感動と共感の波がいまなお広がり続け、胸を打つ――国境や文化の壁を越えて讃えられた医師・中村哲さんの遺した言葉と人としての在り方とは
昨年12月、アフガニスタンで銃撃を受けて亡くなった中村哲さん。医師として訪れたアフガニスタンで深刻な旱魃に苦しむ現地の人々の暮らしを目の当たりにした中村さんは、「水があれば多くの病気と帰還難民問題を解決できる」と思い至って1600本もの井戸を掘り、25kmにもおよぶ用水路を拓くなどの灌漑活動を続けてきた。長年の活動が認められ、アフガニスタンの国家勲章や名誉市民権が授与されて功績が讃えられた一方、現地の人々からは「カカ・ムラド(ナカムラのおじさん)」と呼ばれて親しまれていた。
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