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教養・ノンフィクション

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2020年10月の記事一覧

10月28日2冊同時発売、世界で注目のいきもの図鑑『ウンチで学べるいきもの図鑑』『世界一キモイいきもの図鑑』。刊行記念の特別講座も開催!

 16か国ですでに刊行が決定している『ウンチでわかるいきもの図鑑』では、昆虫から恐竜まで子どもも大人も超学べるウンチクがいっぱい! ウンチや足あと、羽、たまごなどの「おとしもの」をもとに動物のてがかりをみつけたり、そこから情報を読みとったりする方法を学ぶことができます。『ざんねんないきもの』シリーズ著者・今泉忠明氏推薦の『世界一キモイいきもの図鑑』では、さまざまな動物のおどろくべき生態をキモかわいいイラストとともに紹介します。  2冊とも日本語版監修は「キリン博士」こと郡司芽

「NHK出版新書を探せ!」第8回 アメリカ例外主義に別れを告げて――三牧聖子さん(国際政治学者)の場合〔前編〕

 突然ですが、新書と言えばどのレーベルが真っ先に思い浮かびますか? 老舗の新書レーベルにはまだ敵わなくても、もっとうちの新書を知ってほしい! というわけで、この連載では今を時めく気鋭の研究者の研究室に伺って、その本棚にある(かもしれない)当社新書の感想とともに、先生たちの研究テーマや現在考えていることなどをじっくりと伺います。コーディネーターは当社新書『試験に出る哲学』の著者・斎藤哲也さんです。  ※第1回から読む方はこちらです。 <今回はこの人!> 三牧聖子(みまき・せい

中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《善悪と美醜、不思議な悪魔と天使たち(2)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。  大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。  ※当記事は連載第8回です。第1回から読む方はこちらです。 地獄と天国  洋の東西を問わず、地獄の描写は芸術家たちの創作欲を著しく刺激し、個性あふれる世界が構築されている。一方、天国。そこは常に花咲き乱れ、芳香が漂い、誰もが満ち足りて幸せ、というのだから独自色は出しにくい。  昔のフランス映画にこういうの

「変わる勇気」を持て! 稀代のコンピューター学者が明かす 日本再生のシナリオとは!?――坂村 健(INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長)

 コロナショックに見舞われ、大幅なマイナス成長が予測される日本経済。いま求められているのは、到来しているAI・IoT社会の本質を見抜き、それに即してイノベーションを生み出すこと。そのために、産業プロセス、社会構造、そして私たちの生活に、根本的な変革を起こすことだ!  当記事では、10月10日に発売されたNHK出版新書『イノベーションはいかに起こすか~AI・IoT時代の社会革新』より、その一部を抜粋してお届けします。 イノベーションとは何か? 「イノベーション(Innovat

様々な健康不安に加えコロナ禍に脅かされる現代人はいま、その不安にどう対処すればよいのか──。58万部突破のベストセラー著者が指南!

 年を重ねると、若い頃より無理がきかなくなったり、不調が続いたり、自分の健康に不安を感じる人が多くなります。さらにいま、生活や健康がコロナ禍で脅かされている中で、私たちは、その不安とどのように向き合っていけばよいのでしょうか。  58万部突破のベストセラーNHK出版新書『脳が冴える15の習慣』の著者・築山節さん が、脳と身体の関係を見直し、私たちが抱える健康不安を乗り切るための「脳」のつくり方を、著者の実践例も紹介しながら、伝授します。  当記事は、10月10日刊行のNHK出

シン・アナキズム――連載「アナキスト思想家列伝」by ディオゲネ子(重田園江)

 デイヴィッド・グレーバーの著作をはじめ、いまあらためて注目されているアナキズム思想。その繊細さと多様性を保持しながら魅力を伝えていく「列伝」形式の新連載です! 序 私はいかにして心配するのをやめ、アナキストについて書くことにしたか [※1]  忘れもしない(忘れてたけど)2020年9月4日、私はアナキストとしての自己覚醒を経験した。それはまるで、城に住んでいたディドロに会いにいく途中[※2]、ヴァンセンヌの小径で「第一論文」(「学問芸術論」)のテーマについて天啓を受け、

「NHK出版新書を探せ!」第7回 歴史を通して思考を鍛えるとは?――藤野裕子さん(歴史学者)の場合〔後編〕

 突然ですが、新書と言えばどのレーベルが真っ先に思い浮かびますか? 老舗の新書レーベルにはまだ敵わなくても、もっとうちの新書を知ってほしい! というわけで、この連載では今を時めく気鋭の研究者の研究室に伺って、その本棚にある(かもしれない)当社新書の感想とともに、先生たちの研究テーマや現在考えていることなどをじっくりと伺います。コーディネーターは当社新書『試験に出る哲学』の著者・斎藤哲也さんです。  ※第1回から読む方はこちらです。 <今回はこの人!> 藤野裕子(ふじの・ゆう

大澤真幸 連載「真に新しい〈始まり〉のために──コロナ時代の連帯──」第4回 惨事便乗型アンチ資本主義〔後編〕

 コロナ禍のもと、身体的接触がタブーとなるなか孤立した人々の間には亀裂が生じ、社会の分断が進行している。米中をはじめとする大国は露骨な国益を主張し、私たちは国家という枠組みに否も応もなく囚われていく。このような息苦しい時代だからこそ、階級的格差を克服する平等性の実現や、国家という枠を超えた普遍的連帯の可能性というビジョンを、私たちはいま一度真剣に追究するべきではないか――。 「コロナ時代の連帯」の可能性と、そのための思想的・実践的課題に鋭く迫る、著者渾身の論考!  ※連載第1

「NHK出版新書を探せ!」第6回 近代の「民衆暴力」から何を学ぶか?――藤野裕子さん(歴史学者)の場合〔前編〕

 突然ですが、新書と言えばどのレーベルが真っ先に思い浮かびますか? 老舗の新書レーベルにはまだ敵わなくても、もっとうちの新書を知ってほしい! というわけで、この連載では今を時めく気鋭の研究者の研究室に伺って、その本棚にある(かもしれない)当社新書の感想とともに、先生たちの研究テーマや現在考えていることなどをじっくりと伺います。コーディネーターは当社新書『試験に出る哲学』の著者・斎藤哲也さんです。  ※第1回から読む方はこちらです。 <今回はこの人!> 藤野裕子(ふじの・ゆう