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2020年7月の記事一覧
進むべき道に迷ったとき、生きがいを見失ったとき、自らを支える言葉と出会う「7つの授業」――若松英輔『14歳の教室 どう読みどう生きるか』より〔前編〕
気鋭の批評家であり随筆家の若松英輔さんが、中学生たちに7回にわたって行った講義を基に編み上げた『14歳の教室 どう読みどう生きるか』が7月27日に発売されます。本書では、「おもう」「考える」「読む」「対話する」など、素朴な動詞の意味を問いながら大切な言葉との出会いへと導いていきます。2020年で生誕60周年を迎える哲学者・池田晶子さんの傑作『14歳の君へ どう考えどう生きるか』へのオマージュを込めた、新しい「人生の教科書」。 当記事では、本書より第1講「おもう」を前編・後
ワクワクする進化の秘密が満載。科学好きな子どもにも、科学嫌いの大人にもおすすめの絵本『すごいぞ!進化』――刊行記念特別インタビュー
地球上のいきものは、いまも進化をつづけている! 化石、恐竜、絶滅、遺伝子などを通して進化の謎や秘密をわかりやすく解説した科学絵本『すごいぞ!進化 はじめて学ぶ生命の旅』(文・アンナ・クレイボーン、絵・ウェスリー・ロビンズ)。刊行を記念して、日本語版監修者の郡司芽久さんと翻訳者の鹿田昌美さんが本書の魅力について語ります。 *記事中のイメージはサンプルです。実際の本の色調とは異なります。 『すごいぞ!進化 はじめて学ぶ生命の旅』刊行記念特別インタビュー 郡司芽久さん(筑波大
敗戦直後の「地獄」は、物資の隠匿に狂奔したエリートの不正によってもたらされた〔後編〕 貴志謙介『戦後ゼロ年 東京ブラックホール』より
五輪イヤーの実相に迫るノンフィクション『1964 東京ブラックホール』の刊行を記念し、前編に引き続いて、著者・貴志謙介氏の前著『戦後ゼロ年 東京ブラックホール』の第三章「隠匿に狂奔するエリート」を公開します。 焼野原となった東京では、敗戦の年の国家予算に相当するほどの物資が隠匿され、結果、庶民の生活はひっ迫しました。ヤミ物資の存在を聞きつけ、市民たちは元陸軍倉庫や外務省に押しかけます。彼らを待っていたのは、ごまかそうとするも馬脚を現す旧軍人、禁制品の酒瓶はじめ大量の‟証拠
敗戦直後の「地獄」は、物資の隠匿に狂奔したエリートの不正によってもたらされた〔前編〕 貴志謙介『戦後ゼロ年 東京ブラックホール』より
五輪イヤーの「闇」を描くノンフィクション『1964 東京ブラックホール』の刊行を記念して、著者・貴志謙介氏の前著『戦後ゼロ年 東京ブラックホール』の中でも、大きな話題を集めた第三章「隠匿に狂奔するエリート」を公開します。 1946年、敗戦の翌年、東京湾で大量の財宝が発見されました。金、銀、プラチナ――、当時の金額で20億ドルに上るとされた財宝は、はたしてどこから来て、どこへ消えたのでしょうか? 占領期日本研究の第一人者、マサチューセッツ工科大学のジョン・ダワー名誉教授(