未知のウイルス・パンデミックを描いた『復活の日』、日本の国土が海没する『日本沈没』等の小説がいまふたたび注目されているSF作家、小松左京。まるで「予言の書」のように受容される先見的な作品は、どのような問題意識に基づいて書かれたのでしょうか。 7月10日刊行のNHK出版新書『いまこそ「…
※連載第1回から読む方はこちら 「セクハラ」という言葉が見えなくする真実 愛と性をめぐる問題系の中で、最もありふれたことのひとつなのに、議論が一向に深まらないことがある。いわゆる「セクハラ」の問題である。「セクハラ」と聞くと、良心的な男性の多くが、どれほど身構えるものかを、わた…
五輪イヤーの実相に迫るノンフィクション『1964 東京ブラックホール』。前編に引き続き、第一章後編を公開します。高度成長を下支えした出稼ぎ労働者の実態をつぶさに見ていきながら、東京一極集中のシステム――地方農村を犠牲にして繁栄する首都の姿――をあぶり出します。 ※本文中の筆者もし…
労働者搾取、格差社会、性差別、猟奇犯罪、東京一極集中、一党支配、対米依存、汚職・隠蔽、そして疫病の蔓延。1964年と〈いま〉とは驚くほど類似点が多い。 東京五輪が開催され、高度成長の象徴としてノスタルジックに語られる1964年だが、その実態はどのようなものだったのか? 膨大な記録映像…
画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。 大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。 ※当記事は連載第4回です。第1回から読む方はこちらです。 ペルセウスと蛇 前回は蛇に女性を重ねて恐怖と恍惚を…
「本がひらく」で2019年7月から7回にわたり連載した「そのモヤモヤ、かいけつします」に、新たなエピソードを加えた書籍が、6月25日(木)に発売されます! その名も『モヤモヤそうだんクリニック』。池谷裕二先生とヨシタケシンスケさんというゴールデンコンビが、子どもたちのモヤモヤに真剣に向き…
還暦=60歳を過ぎた頃から、いよいよ気になり始める自分の死。 人生後半戦を不安にさいなまれず過ごすには、どうすればよいか? NHK出版新書『極上の死生観 60歳からの「生きるヒント」』を上梓した著者が、あなたをとらえて離さない「死の不安」に打ち克つ方法を考える。 余生という意識 誰でも若…
世の中には、当たり前のことすぎて普段は気にも留めないけれど、よくよく考えると「??」というものがたくさんあります。たとえば、京都御所と京都御苑。京都のど真ん中に、あれだけ巨大なスペースがあるって不思議ではないでしょうか? じつはそこには京都・天皇・武士をめぐる、1200年の知ら…
突然ですが、新書と言えばどのレーベルが真っ先に思い浮かびますか? 老舗の新書レーベルにはまだ敵わなくても、もっとうちの新書を知ってほしい! というわけで、この連載では今を時めく気鋭の研究者の研究室に伺って、その本棚にある(かもしれない)当社新書の感想とともに、先生たちの研究テー…
『ITビジネスの原理』や『アフターデジタル』など数々の著書で、ベンチャー経営者やDX関係者、大企業の新規事業開発者らに大きなインパクトを与え続けてきた尾原和啓氏。その尾原氏がインターネット登場から四半世紀のネットビジネスを総括し、未来を見通した完全新作『ネットビジネス進化論 何が「成…