教養・ノンフィクション

204
事実を知って、より良い未来をつくる――『地球に住めなくなる日』が教えてくれること(担当編集者コラム)

事実を知って、より良い未来をつくる――『地球に住めなくなる日』が教えてくれること(担当編集者コラム)

 インターネット書店でベストセラーになるなど絶賛発売中の、気候変動によるリアルな未来図を描いた警告の書『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』(デイビッド・ウォレス・ウェルズ著、藤井留美訳)。当記事では、本書の担当編集者が、本書発売にいたる裏側とその内容についてつづります。 ※そのほかの『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』関連の記事はこちらです 2019年3月 ロンドン  本書との出会いは、2019年3月。出版企画の国際的な取引の場で

6
激甚化する気候変動の問題に、金融・ビジネスはどう立ち向かうべきか?――ゼロ炭素社会への移行のカギは、市場が握っている

激甚化する気候変動の問題に、金融・ビジネスはどう立ち向かうべきか?――ゼロ炭素社会への移行のカギは、市場が握っている

 再生可能エネルギー技術の急速な発展と、危機的状況にある気候変動問題。投資家や金融機関はすでに化石燃料関連事業への投資から撤退しつつあり、社会的責任投資への取り組みを始めています。気候変動の緩和・適応策への取り組みを重視する企業にとってはいま大きなチャンスが訪れているのです。  『限界費用ゼロ社会――〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭』等の著書で知られ、過去20年にわたりEUおよび中国でゼロ炭素社会への移行に向けて助言を行ってきた文明評論家のジェレミー・リフキン氏。当

18
中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《人間以外のものとの合体(1)》」

中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《人間以外のものとの合体(1)》」

 生ぬるい日常を揺さぶり、鈍麻した意識を覚醒させ、それまで気づかなかった新たな美、新たな視点を知らしめることも芸術表現の一つだ。そのため創り手は固有の鋭い感覚で、奇異、異様、異類、異体の中に人間の本質を見出し、且つ、それを巧みに描写して受け手に突きつける。  文学であれば人の心の歪みや衝撃的事件(ギリシャ悲劇、ドストエフスキー作品etc.)、音楽であれば神経を逆撫でし、心を不穏にする音の連なり(モーツァルトの夜の女王の絶唱、ベートーヴェン『第五』の冒頭etc.)、演劇なら観客

68
「地球に住めなくなる日」が来ないために

「地球に住めなくなる日」が来ないために

 気候変動(地球温暖化)によって、いま世界に何が起きているのか? 我々の生活は、そして現代文明はどう変わるのか? 気候変動によるリアルな未来図を提示する『地球に住めなくなる日』をもとに、温暖化の専門家である江守正多氏がわかりやすく解説。  *本記事は、書籍『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』(デイビッド・ウォレス・ウェルズ、藤井留美訳)収録の解説をもとに加筆・抜粋したものです。 ※そのほかの『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』関連の記

18
2050年、暑さにより16億人に生命の危機が訪れる……『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』より抜粋掲載③〔全3回〕

2050年、暑さにより16億人に生命の危機が訪れる……『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』より抜粋掲載③〔全3回〕

「今世紀末までに日本を含むアジアの大部分が居住不可能」「4℃の上昇で北極圏にヤシの木が生える」など、気候変動をめぐる数々の衝撃的な予測で世界的な反響を呼んだ『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』が、遂に日本登場。はたして「戦慄の未来」は訪れるのか? われわれに救いの道は残されているのか?  本日発売の本書よりその一部を抜粋して全3回にわたってご紹介します。 頻発する殺人熱波  実のところ、私たちはすでに危険域に入っている。1980年以降、強烈な熱波の発生

22
「脱落」するリスクは誰にでもある――日本経済を激しく蝕む、労働市場の「落とし穴」とは何か?

「脱落」するリスクは誰にでもある――日本経済を激しく蝕む、労働市場の「落とし穴」とは何か?

 労働市場から100万人を超える“消えた”人々がいる――。  取材を進める中で著者たちに見えてきたのは、雇用統計にすら反映されず、労働市場から“消えた”状態となっている中高年たちの存在だった。その数、100万人超。働き盛りのはずの40代・50代に、いま何が起きているのか? 日本経済にまで負のインパクトをもたらす、労働市場の「落とし穴」とは? 誰もが陥りかねない「消えた労働者(=ミッシングワーカー)」の実態と問題の背景、そして解決の糸口に密着取材で多角的に迫る。  当記事は、N

8
1973年8月11日、ラップはニューヨークで生まれた〔後編〕 ――「The Message」が歴史を変えた。そして、そのとき日本は?――『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』より

1973年8月11日、ラップはニューヨークで生まれた〔後編〕 ――「The Message」が歴史を変えた。そして、そのとき日本は?――『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』より

2018年1月8日、NHK-FMで10時間にわたり放送されたラジオ番組「今日は一日“RAP”三昧」。メインMCをライムスター宇多丸さんが務め、高橋芳朗さん(音楽ジャーナリスト)、DJ YANATAKEさん(DJ/ラジオパーソナリティ)、渡辺志保さん(音楽ライター)らと、日米ラップ史の40年を一気に駆け抜けた伝説の番組です。本記事では、その抱腹絶倒かつ、超タメになる4人のトークを完全再現した書籍『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』より、宇多丸さんによる「はじめに」と第1章を

16
2℃の気温上昇でホロコースト25回分の死者が! 『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』より抜粋掲載②〔全3回〕

2℃の気温上昇でホロコースト25回分の死者が! 『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』より抜粋掲載②〔全3回〕

「今世紀末までに日本を含むアジアの大部分が居住不可能」「4℃の上昇で北極圏にヤシの木が生える」など、気候変動をめぐる数々の衝撃的な予測で世界的な反響を呼んだ『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』が、遂に日本登場。はたして「戦慄の未来」は訪れるのか? われわれに救いの道は残されているのか?  2020年3月14日(金)の発売に先がけ、本書よりその一部を抜粋して全3回にわたってご紹介します。 平均気温が4℃上昇した世界  複雑な気候システムを理解し、気温が2

13
感動と共感の波がいまなお広がり続け、胸を打つ――国境や文化の壁を越えて讃えられた医師・中村哲さんの遺した言葉と人としての在り方とは

感動と共感の波がいまなお広がり続け、胸を打つ――国境や文化の壁を越えて讃えられた医師・中村哲さんの遺した言葉と人としての在り方とは

 昨年12月、アフガニスタンで銃撃を受けて亡くなった中村哲さん。医師として訪れたアフガニスタンで深刻な旱魃に苦しむ現地の人々の暮らしを目の当たりにした中村さんは、「水があれば多くの病気と帰還難民問題を解決できる」と思い至って1600本もの井戸を掘り、25kmにもおよぶ用水路を拓くなどの灌漑活動を続けてきた。長年の活動が認められ、アフガニスタンの国家勲章や名誉市民権が授与されて功績が讃えられた一方、現地の人々からは「カカ・ムラド(ナカムラのおじさん)」と呼ばれて親しまれていた。

24
1973年8月11日、ラップはニューヨークで生まれた〔前編〕 ――ヒップホップの誕生から、史上初ラップのヒット曲が登場するまで ――『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』より

1973年8月11日、ラップはニューヨークで生まれた〔前編〕 ――ヒップホップの誕生から、史上初ラップのヒット曲が登場するまで ――『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』より

2018年1月8日、NHK-FMで10時間にわたり放送されたラジオ番組「今日は一日“RAP”三昧」。メインMCをライムスター宇多丸さんが務め、高橋芳朗さん(音楽ジャーナリスト)、DJ YANATAKEさん(DJ/ラジオパーソナリティ)、渡辺志保さん(音楽ライター)らと、日米ラップ史の40年を一気に駆け抜けた伝説の番組です。本記事では、その抱腹絶倒かつ、超タメになる4人のトークを完全再現した書籍『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』より、宇多丸さんによる「はじめに」と第1章を

23